水着姿のロイドの声が聞こえる。
クラトスはその姿を見た時なんかどうでも良くなってしまった。
…武器がハリセンだったから。
負けるわけにはいかない、と気合いを入れ直す。
ハリセン装備の水着姿の息子には負けたくない。というか剣士の恥だ。
「行くぞ!ロイド!!」
クラトスは鞘に収まっている魔剣・フランヴェルジュを抜こうとしたのだがそのとき気づいた。
フランヴェルジュじゃない…。
この時初めて気づいたのだった。鞘に入っていたのがバットだったことに。
ユグドラシル戦の時に装備させられたまま鞘にしまって持ってきてしまっていた。
つまりフランヴェルジュはロイドの持ち物の中。
「…」
「クラトス、どうかしたか?」
「いや…いくぞ!」
「ああ!」
クラトスは開き直ってしまった。どうせフランヴェルジュよりバットの方が強いのだ。
…少々虚しいが。
クラトスはバットを横に構え術の詠唱に入る。
ロイドもそれに気づいて全力で走ってくるが自分の術の方が速い。
「グレイブ!」
「当たるか!」
岩の槍は全力で走っているロイドに一撃も当たらなかった。
術を唱えたばかりで隙ができていたクラトスにロイドは技をたたき込む。
「散沙雨!虎牙破斬!秋沙雨!驟雨双破斬!!」
切り上げ切り下ろしと突き攻撃がクラトスを襲う。
ハリセンで殴られているのでいい音が響く。
…何か虚しい。
途中からは盾で防ぎ、クラトスも反撃に出る。
「負けるか!雷神剣!風雷神剣!!」
バットによる突きがロイドを狙う。
今度はロイドがガードを仕切れずに攻撃を受ける。
「く…魔神剣!」
「遅い!魔人剣・双牙!」
苦し紛れに放った衝撃波はクラトスの二重の衝撃波によって押し返されてしまい、ロイドがダメージを受けてしまった。
クラトスはこれが好機と再び術の詠唱に入る。
「グレイブ!」
今度はロイドも回避できず、岩の槍に貫かれる。
水着なので痛そうだ。
一気に終わらせようとクラトスが思った時、ロイドが立ち上がる。
「まだそれだけの体力がのこっていたとはな」
「甘く見るなよ。俺にはこれがあるんだ!」
そう言ってロイドが取り出したもの。それは…エリクシール&フレアボトル。
「ロイド!卑怯だぞ!!」
「別にいいだろ!そっちだってアイテム使えばいいだけだろ!!」
持ってないから言っているんだ私は。
怒りを何とか静めつつ、ロイドと距離をいったん離す。
ロイドはエリクシールで体力回復し、フレアボトルで攻撃力を高めたようだ。
「くっ…閃空裂破!」
クラトスは一気に距離を縮め、バットを振るうがハリセンで防がれる。
「甘いな!蒙虎豪破斬!!」
先程までとは威力が全く違うハリセン攻撃が炸裂する。かなり痛い。
距離を離し、クラトスはバットを振るう。
「魔神剣・双牙!」
「魔神連牙斬!」
今度はロイドの放った衝撃波がクラトスの放った
衝撃波を押し返し、ダメージを与えた。
クラトスは体制を整え、バットを再び構える。
「ロイドよ、強くなったな…だが…」
「クラトス…もう終わらせていいか?」
「え?」
ロイドが取り出した武器…それは、魔剣ネビリムだった。
もちろん、アビシオンは倒してある。
「ロ、ロイドよ…それはさすがに…卑怯を超えてないか?」
「行くぜ!!」
この後どうなったかは言うまでもないだろう…
そして、クラトスはロイド達のパーティに加入し、ミトスとの最終決戦に挑む。
バットを装備して、そして他の皆は水着で…。
終わり?
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とても面白かったです^^ バットVSハリセン(笑)
お言葉に甘え、載せさせて頂きました。
ルシオン様、本当にありがとうございます!
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