【和音について】
和音は、音の重なりによる響きのことです。西洋音楽では、三度や四度、五度で重なる響きの美しさの発見以来、
その理論を基に音楽と和音について研究が進められると同時に、和声の理論に立った試みによる作品が
多く生み出され、現代音楽にまでつながっています。和声の試みに積極的に取り組んだ作曲家の一人として
有名なのが、「四季」でよく知られるビバルディです。
和音について、その働きを理解することは音楽活動のどの分野においても不可欠で、
とりわけ作曲や編曲をしようとするならこの領域についての知識が基礎になります。
しっかりとおさえておきましょう。

〜協和音程と不協和音程〜
高さの異なる二つ以上の音が重なると、そこには響きが生じますが、その響きは大別すると二種類に分けることが
できます。一つは協和音、そしてもう一つは不協和音です。
協和音は、文字通り「よく調和する美しい響き」のことですし、不協和音は「互いにぶつかり合う融け合わない響き」
のことです。協和音は、それぞれの周波数が倍音関係にあることから、お互いに融け合って生まれる響きです。
◆協和音の種類
同じ高さの二つの音による 周波数〜1:1

絶対協和音程

一オクターブ異なる二つの音による 周波数〜1:2
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四度の重なりによる 周波数〜3:4

完全協和音程

五度の重なりによる 周波数〜2:3
※ここで気がつくかも知れませんが、「四度の重なり」の下の音をオクターブ上げると、「五度の重なり」になりますし、
 「五度の重なり」の下の音をオクターブ上げると「四度の重なり」になります。
  つまり「四度」と「五度」の音の重なりは深い関係にあることがわかります。
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長三度の重なりによる 周波数〜4:5

不完全協和音程

短三度の重なりによる 周波数〜5:6
長六度の重なりによる 周波数〜3:5
短六度の重なりによる 周波数〜5:8
※長三度の重なりの下の音をオクターブ上に上げると「短六度」の重なりになることに気づきましたか?
  また、短三度の重なりの下の音をオクターブ上に上げると「長六度」の重なりになることがわかりますか?
  このように六度の重なりは「三度の重なり」と深い関係にあることがわかります。
  以上のことから協和音(よく響き合う二つの音)は、同度(同じ高さの音)、三度、四度、五度の重なりによって生み 
  出されるものであることがわかりますね。
  ですから、三度ずつの音の重なりを持った三和音の基本形を展開すると、三度・四度・六度の組み合わせという
  協和音の形を保ち、美しく響き合うのです。
  このようにして二つ以上の音が美しく響き合う時に、それぞれの音の周波数比がどのようになっているかという
  ことを調べ、発見した昔の人たちは偉いですね。
三度で重ねた和音の基本形(上図左)を見て下さい。
その中の最も下の音(ここではド)を「根音」と呼びます。さらにその上に重ねた音(ここではミ)を「第三音」と呼んでいます。それは、この音が根音から数えて三度上の音に当たるからです。
そして、三つ目に重ねた音(ここではソ)を「第五音」と呼びます。根音から数えて五度上の音に当たるからです。
◆不協和音
不協和音は、協和音程以外の融け合わない音同士の組み合わせによって生じる響きのことです。
「ド」と「レ」や「ド」と「シ」のように隣り合いぶつかり合って融け合わない響きのことを言います。
しかし、緊張感を生み出したり、次に安定した響きを予感させるような動きを生み出したりするために、積極的に使わ
れることも多い音の重なりの響きです。
次に伴奏をつくる際に基本的に使われることの多い「主要三和音」について見ていきましょう。
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