音楽のつくり |
音楽が表現として意味を持つためには、繰り返しや変化などによるある秩序が必要になります。 そうした秩序を持つことで、表現としてのまとまりができ、訴える力や共感を呼び起こす力など、 音楽に生命を与えることができるのです。 そこで、ここでは楽曲を構成するまとまりについて見ていきましょう。 |
◆曲を構成する要素◆ |
a 動機(モチーフ) |
曲を構成する最小の単位で、ふつう2小節からなる |
b 小楽節 |
2つの動機を結びつけたもので、ふつう4小節で構成される |
c 大楽節 |
2つの小楽節を結びつけたもので、ふつう8小節で構成され、 1つの楽曲として成立するもの |
動機 | ![]() |
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小楽節 | ![]() |
小楽節 | ![]() |
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◆曲の形式◆ |
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上のような構成要素を組み合わせることで、さまざまな形式をもった楽曲が作られてきましたが、代表的な形式を分類すると次のようになります。 |
◆一部形式◆ |
大楽節一つで、できている楽曲の形式 |
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◆二部形式◆ | ||
大楽節二つで、できている楽曲の形式 | ||
A | a | ![]() |
a' | ![]() |
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B | b | ![]() |
a' | ![]() |
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※二部形式の典型的な例は、フォスターの歌曲に見ることができます。 | ||
A(a:半終止 a':完全終止) B(b:半終止 a':完全終止)の二部による構成でわかりやすいつくりになっています。 | ||
A | a | ![]() |
a' | ![]() |
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B | b | ![]() |
a' | ![]() |
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◆小三部形式◆ | |
小楽節三つで、できている楽曲の形式 | |
a | ![]() |
b | ![]() |
c | ![]() |
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◆三部形式◆ | |
大楽節三つで、できている楽曲の形式 | |
A | ![]() |
B | ![]() |
C | ![]() |
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