妻籠から与川峠へ

プロローグ

TOM2004の2日間の日程がすべて終了し、私は一応、担当役割であるサイクリングのコースリーダーを無事こなす事が出来た。2日目の朝のポタリングが終了、それから朝食、そして全員で集合写真を撮影、解散。まだAM9時である、今日どこか走ろうと思ったら走れる。どうやらGAMIさん他何人かで与川峠へ行くらしい。聞くと走行距離は約40km、PM2時あたりには終わるらしい。この与川峠だが、もう前々から行きたい峠の一つだった。これはうまい具合だとばかり便乗させて頂く。GAMIさんも2つ返事でOK。さて、急に飛び入り参加した与川峠越えの顛末記をお楽しみ下さい。


9月20日 道の駅賤母〜妻籠〜蘭〜与川峠〜三留野〜妻籠〜道の駅賤母 走行:約45km

TOM2004終了後、車でまずは道の駅賤母へ移動。愛子のパパさんはTOM2004の会場・阿寺荘から実走して行くという。今回の参加者はGAMIさん、愛子のパパさん、U野氏、コバヤシさんと私の計5人。いずれ劣らぬ健脚揃いである。U野氏は今回TOM2004で話題沸騰のT50、なんと今回が初乗りだそうで、これは・・・・願っても無い大チャンス?こんな凄い車と一緒にサイクリングなんて東京にいてもほとんど不可能?と思われ、私はもう今からわくわくである。
今回のコースは5万地形図妻籠によると2本線であり、今更地道でもないだろう・・・・・と言う読みだった。
今回の私の車は28C、いささかダートにはちょっと不向きなタイヤである。他の皆さんはGAMIさんはクロス用27C、U野氏は35B、愛子のパパさん、コバヤシ氏は38A〜42Bあたり?ウ〜ン、私が1番不利だ・・・・?走る前の予想ではもう快適な舗装で、なに楽勝!!という感じだった。実際は・・・・・?

車が道の駅に着いたのとほぼ同時に自転車で実走の愛子のパパさんも到着。いやはや、凄いスピード、健脚である。自転車を車から降ろし、道の駅で何か弁当になるものは・・・・と探したが、何もなし、まあ、どこか途中で・・・・・と思ったが、これがとんだ大誤算。どこにもなかったのである。最悪蘭あたりの雑貨屋さんでパンぐらいは・・・と考えていたが・・・・・・?R19号を快走し、新道を避けて昔のR19号だった道を走る。先頭は愛子のパパさん。ぐいぐい皆を引っ張って行く。所々砂が浮いていたが、なんの事はない、ガーっと突っ走る。トンネルもあり、JOSやソービッツでも点灯したら良さそうなものだが、誰も点灯しない。路面のディティールが判らないのはちょっと怖い。
少しスピードを落として走る。妻籠の横を通り過ぎ、蘭への分岐を曲がる。これで・・・・蘭にもお店が無かったら・・・・最悪昼食抜き・・・・かも?そんなことを考えながらもくもくと登りをこなす。それにしても皆さん、足が揃っていて、一団となって走って行く。途中でコバヤシさんお勧めの水場が有ったので、大休止。水は冷たくて凄く美味しい。このあたりは何回か走った事があったが、みんな旧道である。今回も旧道を走ろうと衆議一決、途中で旧道へ入る。

実はこのあたり、知り合いが一人いて、TOM2004に参加したY女史の家がこの辺りである。元々岩登り、冬山登山のエキスパートで、彼女はなんと!!あのヨーロッパの秀峰、マッターホルンの登頂者でもあるのだ。旦那さんと共同で自ら建てた家には冬山道具である12本爪のアイゼンやピッケル、はたまたスキーの板やワカンなどがさりげなく置かれ、彼女の自転車も何台か同居している。まあ、今回は急に決まったサイクリングなので、家の近くを素通りである。2軒ほど雑貨屋に飛び込んで何か弁当でも?と物色するが、なにもなし、トホホ・・・・・・これは、どうやら・・・・・?まあ、妻籠まで走ったとしても2時あたりには着くだろうし、どうにかなるだろう。実は今日の朝、阿寺荘の朝食は遅く行ってしまって、御飯がなく、2回目の御飯炊きをしていた。炊き上がるまで当然お預けである。やっとのことで炊きあがり、早速頂いた。なんと・・・・・朝から3杯・・・・・である。食堂のおばさんもビックリ・・・・!!そう、サイクリストは大食いなのだ・・・・・!!。と言う訳で、ちょっとストックはあるので、しばらくは大丈夫のはず・・・・・。

GAMIさん、快走の図

R256の下を潜り、いよいよ与川峠を目指す。最初は良い雰囲気の舗装で、途中、おばさんから「最近熊が出たから注意した方が良いよ」とアドバイスを受ける。まだ熊には出会ったことがないが、知り合いのサイクリストの何人かは出会っている。そういえばおばさん達は皆、熊よけの鈴をつけていた。こちらもベルがあるのでチリンチリンと鳴らしながら走って行く。愛子のパパさんの車のベルと私の車のベルは半音位キーが違う。フ〜〜〜ン、皆同じ高さの音ではないんだ、と一人納得。
もう秋の雰囲気、すすきの穂が風になびき、実に良い感じである。GAMIさんが先行し、写真など写してくれている。私は・・・・・といえば・・・・あれっ?なんとあと1枚しか撮影出来ない?ガ〜〜〜ン!!良く見ると・・・・・メモリーがもう・・・一杯で撮影不可能の状態。ウ〜ン、今回はまたしても不覚を取ってしまった。電池切れやデジカメ自体を忘れてしまったとか、なんかデジカメがらみのトラブルが案外多い。まだまだコンタックスを使っていた時の感覚が残っているのかも知れない。まあ、後から誰かから分けもらえば良いか・・・・と楽観視。

コバヤシさんお勧めの水場で休憩
蘭の旧街道の家並みを走る

調子よく登って行き、途中で分かれ道が・・・・・愛子のパパさんに偵察に行ってもらう。「ウ〜ン、違うなあ、こっちですね。」と愛子のパパさん、長者畑林道の看板があり、舗装されていない、遮断機のある方・・・・がどうやら与川峠への道らしかった。なんとダートである。それもちょっと荒れていて、28Cの通れるような・・・道ではない。GAMIさんはこんな道とは予想していなかったようで、「そうと知っていたらnakajima号で来ていましたね」と言っていた。U野氏も35Bとは言え、キャンピングであり、少し難儀しそうである。私が一番最悪で、そろりそろりと皆から遅れて走って行った。道は全然締まってなく、砂地で、始末が悪い。まあ、なんとか乗れないことはない。GAMIさんはダート用27Cタイヤ、とあって、割合快適に?走って行く。コバヤシさんも健脚振りを発揮、スルスル走って行ってしまった。12時過ぎ、やっと与川峠に到着。

旧R19号を走る!!GAMIさん撮影
与川峠にて記念撮影 U野氏の自転車は今回初サイクリングのTOEI50周年記念車

峠でちょっと休憩&記念写真撮影。しかし、こんな荒れた道だとは・・・・・下りもそうなのか?トホホ・・・・
もう皆さんお腹ペコペコなのですぐ出発。またまたダートの下りが続く。しかも砂地でハンドルが取られるのだ。私の車は最近ブレーキの調整、ワイヤーを切って遊びを少なくしてあるので良く鳴く。キーキーいわせ下って行く。愛子のパパさんがハンドルを砂地に取られてスッテンと転倒。後ろを走っていたGAMIさんがすかさず撮影。愛子のパパさん、「こんな所撮らないで下さいよ〜〜〜」と苦笑い。実は私もハンドルがズルッといってしまって、パタンと倒れたが・・・・・またもやGAMIさんにパシャと撮られたが、どういう訳か採用にはならなかった。(笑)
当のGAMIさんも今度は石を巻き込んでしまったようで、後ろのガードステーがちょっと曲がってしまった。すかさず即修理。まあ、皆さん、いろいろトラブルはつきもののようで・・・・・(笑)
やっとの事でゲートをくぐり、長者畑林道が終わって良い道になる。舗装になったらこっちのもの・・・・・フフフ・・・とガーっと飛ばす。いや、28Cはこういう道の為にあるタイヤなのだ・・・・・・?(笑)

やがて別れ道に出会い、一路妻籠へ。TOM2004で走った道には行かず、胡桃田から妻籠方面へ行くことにする。実はこの道であるが、あの有名な山本氏の紀行文「凌霄花の咲く道で」(NC397号)にこの辺りの様子が良く描かれている。このツーリングに山本氏と同行した小林氏がある民家の庭先で咲く花の名前を老婆とそこのお嫁さんらしい人に尋ねた。「ノウゼンカズラ」と明確に教えられたそうである。
実は先のY女史やその友人達とこの道を2年前ほど前に走った事があって、この民家の人とY女史はなんと知り合いで、その時にこの家の前で休憩を取って、「あの時はね・・・・・」と思い出話に花が咲いたのであった。
そんな事を思い出しながら、今回もその家の前を5人で走っ行った。

ダートを慎重に下るU野氏 GAMIさん撮影
さあ、あともうすぐで妻籠宿 GAMIさん撮影

おおむね下り基調の道を快適に走る。GAMIさんは走りながらでも写真撮影に余念がない。私はもうメモリーを一杯使い切って、撮影は不可能。ああ〜〜〜、今回もまたちょっと勉強になったって事かな?
三留野でR19号を行くかどうするかでちょっと迷ったが、裏道を行く事に決定。実はどうしうようか迷っていると地元のおじさんが親切に教えてくれて、「妻籠だったらこっちの道の方が良いでえ、車は来ないし・・・・・」と言ってくれたのでこっちに決定。よほどお腹が空いているように見えたのか、U野氏が私に野沢菜入りのまんじゅう?を分けてくれた。アア〜〜〜イカン、イカン、ちょっとは理性で空腹を押さえて表情に出さないようにしなくては!!
ちょっと細い快適な道を5人で飛ばしてやっと妻籠宿に到着。早速「どこで」「何を食べるか?」と協議の結果、近くに有ったお店の蕎麦と名物五平餅のセットにする。五平餅は三河地方や信州南部あたりで広く作られて売られている。蕎麦は腰があって非常に美味い。しかしながら・・・・量がちょっと・・・・・(笑)いつぞや走った開田高原の蕎麦屋「ふもとや」さんの蕎麦はツーリストは普通料金で大盛り(3枚)が出て満腹になり、非常に良かったのをチラッと思い出した。食事後はなごやかに談笑。いや、今回は飛び入りで参加したにもかかわらず、非常に楽しく、また
良い思い出になて良かったと思う。時間もほぼ予定通り。道の駅にはPM3時あたりには着きそうだ。皆さんは家に名物栗きんとんのお土産を買って、いざ出発。R19号に出て5人で快走。道の駅に帰ったのはPM3時頃だった。
GAMIさん、皆さん、今回はどうも有難うございました。

2004.9.30