90年あたりは山歩きに没頭していて、サイクリングは年間3〜4日、山歩きは40日以上も行っていた時期があり、良く山には通ったものだった。山を始めた頃は山小屋の1泊2食付きの値段は確か¥5000位で、それほどでも無かったが、中高年の山歩きブーム、また山小屋の設備も年々良くなり、それにつれて料金の方もうなぎ上り、最近では1泊2食付で¥8500〜¥8600になってしまい、弁当を頼むと1日1万も要る事になり、私が山小屋泊まりからキャンプ泊へと方針変更するのにそんなに時間はかからなかった。
ザックを大きいのも揃え、テント、シュラフ・・・・など等、一通りの良い物を揃えた。やがて、国内3000m峰全21座制覇し、またサイクリングにいそしむようになった。例のキャンプ道具は夏山に使う程度になってしまった。つまり、良い装備があるのに、あまり使わず、遊んでいるのである。ここで、この装備を自転車にも載せて、キャンプでツーリングが出来たら・・・と考えたのである。生憎、今は本格的キャンピング車は持っていない。それどころか、市場からも姿を消していたのである。今はMTBにキャリアを取り付け、キャンプ装備を載せて日本一周、世界一周などする時代になっていたのである。

私はサイクリングを始めた頃、最初に見たサイクリング車は父親の会社の同僚で日本一周をすると言う方が家に遊びに来ていて、確かナショナルのオーダーキャンピング車だったのを今でも鮮明に覚えている。この当時は自転車メーカーのカタログのトップには必ずキャンピング車がラインナップされていて、良く見入ったものだった。シルク、富士、ブリジストン、ミヤタなど等・・・・オーダーメーカーのTOEI社のカタログでもトップはキャンピング車であり、昔、650Bでグランツーリズムは作った事があったが、4サイドの本格的なキャンピングはまだ作っていなかった。
そうだ!!4サイドのキャンピング車を作ろうと考えた。今はもう、昔みたいにダートもあまりない、どうせつくるならば700Cの快走キャンピング的?なものにしてみようと思った。私は一念発起、コツコツと部品を集め出した。部品はもうすでにある程度集まっていた。

一番のネックは700Cのリムだった装備は20kg以上、丈夫なものでなければならない。市場からは昔のポリッシュ仕上げのリムは姿を消していた。やがてチャンスが訪れた。クラブランで一緒に走ったI氏から、良かったらスーチャンのリム譲るよと言われ、譲って頂いた。物はちょっと鳩目が錆びていたが完全なものだった。こうして、私の700Cキャンピング車計画は大きく前進した。ホイールを自分で組んで、タイヤも37Cが手に入った。ランプもアイズの土屋氏のところからソービッツ.No.255が手に入った。チェンリングも長い事憧れだったサンプレパターンのトリプルをCT’の小樋山氏に依頼、これも出来て来た。サイドバッグは最初2ケだけの快走仕様にしようとも思ったのだが、アイズの土屋氏が4ケでないと荷物載らないよ・・・と言われて4ケ購入。取り付けは今のMTBのサイドバッグと同じ方式のクイック脱着にすることにした。
こうして部品がすべて集まったのは一念発起して約4年の歳月が流れていた。さて、オーダーと思いきや、私もとうとう、PCを買うことになり、一年延期。

さて、とうとう、オーダーの日がやってきた。時に’03年6月28日である。この車、T社9台目であり、もう星野氏とはおなじみ?になっていた。すんなりオーダーが終わって、完成は来年1月あたりとお願いする。実際に完成して自宅に送られて来たのは3月4日。早速組み立てる。ウ〜ン、凄い出来である。何も文句のつけようがない素晴らしい出来映えである。こうして、私の700Cキャンピング車は出来上がって来たのである。

あと、私がこの車を作ったもう1つの理由、もうすでにご存知かと思うが、やはりゆくゆくはヨーロッパを一度なりとも走ってみたい、ということである。今は昔みたいに一念発起して海外に行く時代ではなく、航空券も安く、ごく気軽に行ける時代になっている。物価も向こうは安い。1ケ月10万もあれば十分走れるのである。でも充分な調査、事前準備が必要ではあるが。
やはり、サイクル・ツーリングの本場でもあり、また歴史のある町並み、重厚な建築物や、ツール・ド・フランスなどの自転車文化などにも触れてみたいものだと思っている。いつのことになるのやら・・・・とにかく自転車は出来た。装備もある。あとはその日が来るまでせっせと日々研鑽するとしよう。

TOEI 650Bキャンピング、最初に憧れたモデル。TOEIカタログより。

今は無きルネ・エルス700Cキャンピング・モデル。今回この車をモデルにしています。 ルネ・エルスカタログより。

そしてT社・星野氏へオーダー 03.6.28

'04.3.4 T社から送られて来た。心はもううわの空?

オーダーに当たって、参考にした車の事

700Cキャンピング車が出来上がるまでの裏話

'04 .5. 5

編集後記

オーダーして翌年3月4日、車が送られてきました。この瞬間は何回経験しても新鮮な感動があって良いものです。簡単にバーやペダルをセットしてポジションを出してタイヤに空気を入れて乗れる状態にします。
数メートルばかり下がって「オッシ!!いい感じやんけ!!」と思わずニンマリ!!天気の良い日に写真を撮り、HPへUP。憧れの700Cキャンピングはこうして完成。’04年は紀伊半島、’05年は北海道へキャンプツーリングに行きました。夢はだんだん現実に近づいています。この車で憧れのヨーロッパツーリングする日もそんなに遠くないと思います。