2010  TOEI  CYCLO-TOURISTE

今回のマシンは・・・・典型的なCYCLO TOURISTEです。ほぼR・HERSEカタログ通りの仕様となっています。カラーはトヨタマークエックス、マイカグリーンメタリック+赤線引きになっています。

このマシンを拝見して感じたことは・・・・・凄くゴージャスなマシンだなあ・・・というものでした。部品はほぼ'50年代の入手困難なもので纏められています。TA Criterium クランクやMAFAC'50年代レバー、ヘリコイド式シクロランドナーであるとか、いや、もう・・・・恐れ入りました。(笑)で組立てがキチッと決まっています。一部の隙も無くこれで快調に走らない訳がない・・・・と思わせるに充分だと感じました。このタイプのマシンはピラーはあまり出さないのですが、さすがというか、理想的な寸法になっていて全体のバランスも非常に良いです。それではオーナーのコメントです。

2〜3日程のツーリングをゆっくりとしたぺースで、楽しむ車種です。基本的には、第2期エルスカタログ(CYCLOTOURISTE)、です。35Bのちょっと太目のタイヤ、フロントバック、パニアバッグ装備、ゆとりのポジション、あまり内臓工作にこだわらないを概略とし、星野氏のもとに出向きました。まずパーツの内容、シクロは、6段に改造し5速チェンレスト使用、本体のシャフトにあるストッパーを外すとチェンレストにかかるようにしてくれました。フレーム工作は、星野氏云わく、オールベア方式もシンプルで良いよ!の一言で決まり。しかし、星野氏云わくラグレスだね!の一言に、私の頭の中にはラグ仕様であったで・・・いゃ〜ラグ使用で行きたいんだけど!と言えどもラグレスにしなよ!結果ラグレス、ラグ付き?一本ヘッドに落ち着きました。ブレーキは、ドライバー、ステムはGBを考えていましたが、チェンリングC`T製、ハンドル、リム、ハブI`S製なので、星野氏云わく、ブレーキトーエイ、ステムエルスタイプでもいいんじゃない!で決まり。ガードもいくつかそろえましたが、クリアランスを少し広めで、太目のカニオンがバランスが良いとの事で、決まり。TAのクランクのシャフト蓋がないけど[何とか作っとくよ!]の一言でお任せ。ゆとりのポジションを取るため、エルスタイプのステムは、コラムがあまり出るとバランス良くないよ?との事で、10mm前上がりでどう?との事で、決まり。そして、完成を待つ事になりました。フレームは、8ヶ月程で出来て、後は、組み付となりました。ここで大問題が発生、クランクシャフトを、トリプルという事で購入(実際ダブルより長い)しましたが、トリプルが取れない事態が発生。I`Sさんに問い合わすも、以前オリジナルで製作したのは在庫切れで、サンプレのダブルに仕様変更するしかないでね?と星野氏にツ−リストトリプル諦めですね、と伝えましたが、昔トーエイで製作した、BBワンを使えば、何とかなるかも!なんと救いと手を伸べて頂きました。結果2ミリ伸すペーサーを特注し右ワンをずらし見事完成。なんと手間のかかる事を、意図も簡単に!恐るべき星野マジックです。当初簡単、シンプルが概略でしたが、見えない部分で、手間のかかった自転車となりました。星野氏に感謝、山田社長、小林さん、尾坂さん東叡社に感謝です。以上今回の自転車の感想です。

■Special Thanks: 紫のEITOさん

チェーンホイール。

この部品が今回のマシンの目玉だと思います。
クランクはTA Criterium。コッターレスとコッタードの間の子みたいな感じのクランクです。クランク横からアーレンキーで締め付けて固定します。

リングはCT'製 Stronglight Touriseteデザインのもの。トリプルで46×43×27。このリングのデザインですが・・・
650Bが1番似合うような気がします。

チェーンはブラントン。

リヤメカ。

リヤメカはご存知CYCLO RANDONNEUR 。TOEIによりシャフトを6速用に伸ばしてチェーンレストに対応しています。このメカはアルミ製、チェーンガイド無しの物のようです。

フリーはCYCLO 15〜26 5speed。

サドル。

見ての通りIDEALE♯80番の軽合ベースサドル。♯80番にもいろいろあるようでこのモデルは"Type RECORD"になっています。

ピラーはTOEI Original。IDEALE純正の菊座を使用しています。

美しいヘッド付近。

チューブはカイセイチューブのブレンド。(019がメインと思われます)
ラグは・・・・・・いや〜〜〜〜よく見るとAlex SiNGERが得意とするヘッドチューブ一体ラグです。

ヘッド小物はStronglight P3。
ステムはTOEI オリジナル Rene 'HERSEタイプ突出は75mm。

このマシンは良く見られるケーブル内蔵はしてなくベアシステムになっています。
シクロランドナーコントロールレバーはTOEI オリジナル。偏心していてエキセントリックになっています。

ハンドルバー。

ハンドルバーはGrand Bois AVAタイプランドナーバー。
ステムはTOEI オリジナル Rene'HERSEタイプ75mm。

バーテープ、バーエンド共にVEROX。

ブレーキレバーは裏がフルオープンのMAFAC '50年代のもの。
このレバーは非常に入手困難ですよね。

ブレーキアーチ。

ブレーキアーチは1つ1つ手作りされるTOEI オリジナル。前に青レンガさんのタンデムで製作過程が載っていましたが、いや、非常に手がかかっているブレーキアーチです。シューはSHIMANO XTR。

ガードはカ二オン650B。

ハブ。

ハブはMAX CARですが、これ、アイズさんで特大フランジに改造したもの。よく見るとDTスポークは4本組で少々特殊な張り方になっています。

ウィングナットはBell。

Fメカ。

FメカはTOEIオリジナル スイングアーム式。昔操作させて頂いた事がありましたが、操作はスムーズでした。

ボトルケージはTOEI オリジナル。原型はTAのケージですね。
ボトルは・・・・お馴染みHASEGAWA オリジナル。

ヘッドランプ。
ヘッドランプはこのタイプにはピッタリと思われるRADIOS♯16。

マッドガードはカニオン650B。

テールライト。

テールライトは650Bには良く似合うLUXOR ♯24。
点灯式でリフレクターも装備しています。

ダイナモ。

電装部品のメーカーはお見受けした所統一されてなくこれはJOS type-U。

ヘッド部分を前から。

おお〜〜〜〜〜〜っ!!なんと!!
手書きのマークですが、細字書体で赤線の縁取りがあります。
なおかつ下はCP処理です。こういうヘッドマークは初めて拝見しました。

リムはGrand bois 650×35B。今はポリッシュのリムがなくなってしまいましたが、I'sさんのお陰で昔のシルエットのマシンが組立てられるようになりました。タイヤはHutchinson 650×35B。

ペダルはLyotard♯460。クリップとストラップはパトロード。

フレーム tube:Kaisei blend TOEI original lug size;530mm top:530mm
ハンガー小物 TA Criterium
ヘッド小物 Stronglight P3
Rレバー TOEi Original
Fメカ TOEi Original
Rメカ Cyclo Randonneur
クランク TA Criterium
チェーンリング CT' 46×43×27
チェーン Brampton
ペダル Lyotard♯460
クリップ PATURAUD
ストラップ PATURAUD
ガード CAGNION 650B
タイヤ Hutchinson 650×35B
リム Grand-bois 650B 36H
スポーク DT Stainless
ハブ MAX-CAR
フリー CYCLO72 15〜26 5speed
サドル IDEALE 80 "Type Record"
ピラー TOEI original
ハンドルバー Grand Bois "type AVA Randonneur"
バーテープ VEROX
ステム TOEI Original Type Rene'HERSE 75mm
ブレーキレバー MAFAC '50S
ブレーキアーチ TOEI Original
ダイナモ JOS "Type U"
ヘッドランプ RADIOS ♯16
テールランプ&リフレクター LUXOR ♯24
ボトル hasegawa Original
ボトルケ−ジ TOEI original
ポンプ AD-HOC "type Professionnel"

2010 TOEI CYCLO TOURISTE 部品仕様表

■編集後記

今回のマシンですが・・・・・時代はそう、まだ路面が非常に悪かった頃、太いタイヤが必携の650B全盛の頃のフランス部品で組まれた長距離旅行用車です。普段はFバッグ1つで身軽に走り、いざという時はリヤにパニアーバッグを装備してなおかつその上にテントやシュラフを載せる事も出来ます。
言うなれば日帰りからキャンプツーリングもこなせる守備範囲の非常に広い車と言えると思います。それでいて非常に趣味性の濃いマシンに仕上がっていてフレームの特殊工作はあまりしてない車ですが、部品はTOEI オリジナルが非常に多くて手が凄くかかったマシンと言えると思います。650Bシクロツーリストとして典型的なシルエット、部品構成のマシンで今後このタイプを製作しようとする方にとって大変良いお手本になると思います。小生はこのタイプは作らずにもう1つ重装備の4サイドCAMPING車に走ってしまいました。(笑)まあそれでもこのタイプにFサイドキャリアを装備した2サイドCAMPING車は作った経験があります。非常に良く出来ていて各方面走ったものでした。それにしても・・・・・聞いた話ではこの車の組立てに☆野さん1週間もかかったそうです。いかに組立てが大変だったかというエピソードだと思います。今では路面は良くなって細い快走系のツーリング車全盛ですが、このタイプのどっしりとした重厚な感じの旅行車もまた良いのではないかと思います。今回の取材にあたりオーナーの紫のEITOさんには全面的にご協力して頂いて大変お世話になりました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

2010.12.11

No63