私のロードレーサー遍歴

最近、TOEI Course Routeが完成して、この車でロードレーサー5台目ということになります。ロードレーサーは言うまでもなく、自転車のエッセンスだ・・・と思っております。無駄なものが一切つかない、走るだけの機能しか持たない、そこには自転車の本来の姿があります。
これまで5台乗り継いできたのですが、一応全部の写真が残っていますので何かの参考になるのでは?と思って書いてみます。タイプとしてはイタリア部品主体2台、日本パーツは2台、フランスパーツ1台の計5台です。まあ、なんとなく全部乗っている感じ?ですね。その時々のエピソードなんかも書いてみます。よろしかったらお付き合い下さい。

■最初のロードレーサーは片倉シルクR-2   (1972)

この車は行きつけのお店に入荷していたものです。まだ二十歳の頃で当時、大事にしていた改造のランドナーを盗まれてしまって自転車がなく、TOEI650Bランドナーの部品をせっせと集めていました。そこへこの車が入荷、サイズは21'23'25'の3サイズ、輸出用とのことで大まかなサイズ設定でした。で当時オレンジロードレースなるものがあり、出てみないか?と誘われていたので手ごろな価格のこの車を買いました。

乗ってみて驚きましたね。WOとは全然違うチューブラーのスッと走る感じでこれならレースで勝てそうだ・・・・と思ったものです。(笑)当時はかの有名なEddy Merckxが軽量化でボコボコ穴を開けていた記事がNC誌に載っていて、真似をしてマイティ・コンペのリングに自分で穴を開けて補強リブなんかも切っております。当時は元気で御前崎とか伊良湖岬など走りに行っていました。車に1回後輪を追突され、リムが曲がってしまって交換しています。最も大きいのは・・・・思い出したくもない、崖の下り180度コーナーを曲がりきれずにそのまま直進、ぶつかってしまって車輪やら前フォークに大ダメージを受けてしまいました。トホホ・・・・・まあ、若気の至りってやつですかね。

フレーム Cr-Mo DB  size:23' ハブ Sanshin LFQR
チェーンホイール Sugino Mighty Compe 50×42 フリー maeda perfect 14×15×17×19×21
Wレバー Suntour ハンドル Nitto ♯105
Fメカ Suntour Compe V バーテープ Fujita Cotton
Rメカ Suntour V ステム Nitto Peal
チェーン Hokoku ブレーキアーチ DIA Compe
ペダル kyouto Road ブレーキレバー DIA ♯162
クリップ kyokuto サドル Fujita Seamless
ストラップ Mikashima ピラー Fujita
タイヤ Soyo ♯90 ボトル SUGINO
リム Ukai ケージ SUGINO
スポーク hoshi♯15 ポンプ karasawa

片倉シルクR−2ロードレーサー仕様表

■2台目はEVEREST RECORD    (1974)

レース、快走サイクリングに使っていた片倉シルクがわずか2年くらいで事故でオシャカ、次のロードはどうしようかなあ・・・・・・と思っていたら、NC誌に土屋製作所から"EVEREST RECORD"が発表になりました。コロンバスチューブ、憧れのカンパ部品で絵に描いたような本場イタリア風のロードレーサーです。これしかない・・・・・・と思いこんで早速行きつけのお店にオーダー。(フレームだけ)でパーツ集めを開始。当時発表されて日本に入荷したばかりのCampagnolo Recordブレーキ(52mmラージサイズ)もやっとのことで買って(確か1万8千ほどしました)クランクも長いものを探しました。リムは友人から憧れのFIAMME 黄ラベルをGET!!ハブも入ったばかりの6速(126mm)を揃え、フリーもREGINA "ORO"6段フリーを揃えてフレームの完成を待ちました。ところが・・・・・・・
使用するアグラッティラグですが、イタリアからの入荷が遅れて完成までほぼ1年かかってしまいました。スケルトンはこれまたあの憧れのEddy Merckxとほぼ同じ体格だからとほぼ同じスケルトン(!!!)でオーダー、ちょっと無茶な大き目のフレームになってしまいました。トホホ・・・・・・従ってあまりピラ−は出ていません。でクラウンが例のCINELLI(アグラッティ)で凄く重く、完成車重量も重くなってしまいました。この当時はオールカンパの人はまだ少なく、得意になって乗り回していましたね。

フレーム Tube:Columbus F fork:Reynolds531 CINELLI lug
size:610mm top:570mm
タイヤ Clement Pris-Roubaix
リム FIAMME
スポーク Stainless♯15
ヘッド小物 Campagnolo Record Strada ハブ Campagnolo Record
ハンガー小物 Campagnolo Record ハンドルバー CINELLI Champine del Mondo
Wレバー Campagnolo Record バーテープ Fujita Cotton
Fメカ Campagnolo Record ステム CINELLI  1A 130mm
Rメカ Campagnolo Nuove Record ブレーキアーチ Campagnolo Record
チェーンホイール Campagnolo Record 50×42 ブレーキレバー Campagnolo Record
チェーン REGINA ORO サドル UNICA ♯2
ペダル Campagnolo Record PISTA ピラー Campagnolo Record
クリップ Christophe ボトル、ケージ it does not equip
ストラップ BINDA ケージ it does not equip
フリー REGINA 13×14×15×17×19×21 ポンプ SILCA Impero

EVERST RECORD 仕様表

■3台目はツーリング用 TOEIロードレーサー (1978)

本格的なオールカンパのロードレーサーはもう持っていたので、今度はツーリング用の比較的気軽に乗れるロードが欲しくなりT社にオーダーしました。カンパは使っていたので、当時まだ出たばかりの国産コンポ、Shimano Dura Aceを使用しました。まあ、クランク、チェンジ、ハブくらいですが、Rメカは当初まだ"CRANE"というネーミングでしたね。"Dura Ace"というネーミングの物はもう少し後から出ました。この車で伊豆や東北、九州など比較的遠くに輪行で出かけました。チューブは確か石渡019だったと思います。適当なしなりがあってとても乗りやすいフレームでした。この車は比較的長く乗って'80年、日本で開催された国際サイクリングラリーのA.I.Tラリーにもこの車で参加しました。世界中のサイクリストと交流出来たこのラリーに参加出来て大変良かったと思っております。この車のスケルトンですが、サイズは600mm、topは570mmです。最新のCourse Routeとまったく同じになっています。

フレーム Tube:Ishiwatari 019
TOEI Original lug
size:600mm top:570mm
タイヤ Clement
リム MAVIC
スポーク Hoshi ♯15
ヘッド小物 TANGE LEVIN ハブ Shmano Dura Ace
ハンガー小物 Shimano ハンドルバー CINELLI Campione del Mondo
Wレバー Shimano Dura Ace バーテープ Fujita cotton
Fメカ Shimano Dura Ace ステム CINELLI  1A 130mm
Rメカ Shimano CRANE ブレーキレバー
UNIVERSAL
チェーンホイール Shimano Dura Ace 48×39 ブレーキアーチ MAFAC Competition
チェーン houkoku サドル UNICA ♯3
ペダル Kyokuto Road ピラー FUJiTA
クリップ Chiristophe ボトル TA
ストラップ BINDA ケージ TA
フリー Dura Ace 14×16×18×20×22 ポンプ SILCA

TOEI ロードレーサー仕様表

■ 4台目はnagasawa Special Road Racer (1982)

1978年、この年は大阪でサイクルショーが開かれましたが、前の年にイタリア、DE ROSAから凱旋帰国されていたnagasawa氏がブースを出して素晴らしいイタリアそのものロードレーサーを展示されておられました。この車に一目惚れ、カタログも買って穴の開くほど見ておりましたね。会場では例の彫刻機もあって、ピラー、ステム、チェンリングなどの彫刻が実際に見られました。この車は彫刻はもちろん全部入れてあります。確かフレームにも名前が入れられて(ハンガーの裏)掘って頂きました。部品集めに約4年かかってお店まで行ってオーダーしたのですが, スケルトンでやや大きめの私と小さ目の方が絶対良いというnagasawa氏との意見が割れましたが、結局小さめに落ち着きました。'82年は中野選手が世界選手権に出ていてnagasawa氏はメカにシャンとして同行されていて完成はちょっと遅れました。試走したら驚きましたね、硬いのなんのって、前のTOEIとは全然違いました。やはり現役選手の本番レース決戦用、カフェレーサーにはチト荷が重かったですね。完成した'82年は体力もあり、そこそこ乗りこなせましたが、だんだん手に余るようになりました。体力に応じたフレームの硬さやギヤ比などは重要だなあ・・・・と感じた一台でしたね。

フレーム Tube:Tange No2
Lug:nagasawa oiginal 
size:580mm top:565mm
リム MAVIC GP4
スポーク DT
ハブ Campagnolo Record SFQR
ヘッド小物 Campagnolo Super Record フリー REGINA 13×14×15×17×19×21
ハンガー小物 Campagnolo Record ハンドルバー CINELLI Campine del mondo ♯63
Wレバー Campagnolo Record バーテープ Fujitoshi
Fメカ Campagnolo Record ステム CINELLI 130mm
Rメカ Campagnolo Super Record ブレーキレバー Campagnolo Record
チェーンホイール Campagnolo Nuovo Record 50×42 ブレーキアーチ Campagnolo Record 47mm
チェーン Regina oro サドル CINELLI ♯3
ペダル Campagnolo Super Leggeri Pista ピラー Campagnolo Super Record
クリップ Chirstophe ボトル ALE
ストラップ BINDA ボトルケージ ALE
タイヤ Clement Criterium ポンプ SILCA Impero

nagasawa special road racer 仕様表

■5台目は憧れのフランスタイプ、TOEI Course Route (2007)

ロードレーサーはイタリアが本場というイメージがあり、やはりオールカンパの車が圧倒的に多い訳で性能も超一流です。対してフランスのクールス・ルート大手はプジョー位で、ハンドメイドではあまり見かけません。何かの時に見かけた'61年Tour de France優勝のJaques Anquetilの"HERYETT"に一目惚れ、3年ほど前から部品集めに取り掛かりました。ネックはやはりSimplex Juy Recordのリヤメカで、さすがに手が届かず、これはHuret Luxe Competitionになりましたが、その他の部品については皆さんのご協力で思った以上のモノが集まり感謝しております。クランクやハブ、リムなど思っても見なかった当時の一流部品が手に入ってご満悦の日々です。(笑)で早速古典ロード走行会が何か活発に行われるようになってこの車は大活躍しております。作って良かった・・・・と思っております。まだ木リムや、タケノコ変速機など装備のこれよりも古い超クラシックロードなど考えている始末です。(笑)まあ、ゆっくりと焦らず夢を実現出来たらなあ・・・・・と思っております。はてさてこの車の次の車やいかに・・・・・???

フレーム Tube:kaisei 022
Lug:Nervex Professional
size:C→T600mm top:570mm
タイヤ Challenge Strada 28
リム MEPHIOSTO
スポーク DT
ヘッド小物 Campagnolo Record Strada ハブ Campagnolo Gran Sport
ハンガー小物 Stronglight ハンドルバー 3T Eddy Merckx
Wレバー Simplex Criterium バーテープ cotton
Fメカ Huret Luxe♯700 ステム 3T Gran-prix 120mm
Rメカ Huret Luxe Competition ブレーキアーチ MAFAC Dural Forge
クランク Stronglight Super Competition57 ブレーキレバー MAFAC
チェーンリング CT' 48×38 サドル IDEAL♯90
チェーン REGINA Corsa ピラー Simplex
ペダル Campagnolo Record Strada ボトル TA
クリップ Christophe Special ボトルケージ TA  Steel
ストラップ MIKASHIMA ポンプ AD-HOC
フリー REGINA Corsa 15×16×17×19×21 ポンプアダプター Campagnolo

TOEI Course Route 仕様表

編集後記

まったくロードレーサーほど走る楽しさを味わわせてくれる車もありません。これまでに5台乗り継いできた訳ですが、どの車も思い出はありますね。私は一車種一台主義なので(?)今は最新のTOEI Course Routeしかないですが、気に入っています。やはりフランス黄金期の部品は美しいですよね。性能だけでは決して語れないです。今後の夢としてはまあ馬鹿馬鹿しいのですが、(笑)例えば'52年優勝のF・コッピのシャツに当時のCampagnolo Gran Sport装備のBIANCHI、'61年優勝のJaques AnquetilのSimplex Juy Record(またはjuy543)装備の"HERYETT"またはレプリカなど参加者がそれぞれ歴代Tour de France優勝者の服装+当時のパーツを装備した車もしくはレプリカなどで、クラシックロードラリーが開催できたらこれは凄く面白いかなあ・・・・・とヒソカに考えています。(笑)これはちょっとお金もかかってツール・ド・フランスの歴史の勉強も必要という訳でかなりマニアックですが、決して実現できなくはないと考えています。どうなりますか?だんだんクラシック志向になってきたようです。(笑)最後まで見て頂いて有難うございました。

2007.12.21