No22

197?  Alex SiNGER  CYCLO TOURISME

さて、今回はフランス最後のアルティザン、エルネスト・スユーカ氏が手がけるAlex SiNGERの長距離旅行用車、CYCLO TOURISMEです。今や日本には3桁のAlex SiNGERがあると推測されますが、この車のような長距離旅行用車は比較的少ない・・・・・と思われます。大多数はRandonneurやSportifが多いですね。
さて今回のこの車ですが、かの有名なパジャマ雄三氏のAlex SiNGERです。手に入れたのは2005年7月、その時は・・・・塗装は所々剥がれていて、ガードは凹み、ちょっと・・・・という状態だったそうです。それをコツコツレストアされて今の状態になったそうです。レポートの最後の方に最初の状態、レストアした同じ箇所の写真を載せております。製造Noは2400番台、従って’70年代後半〜あたり?の車と推測されます。

フレーム製作担当だったローラン氏が亡くなって久しいですが、この時はまだお元気でした。この車はローラン氏製作の貴重な車と思われます。今回、パジャマ雄三氏の全面的なご協力でこの車の取材を行うことが出来ました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。

真横からのビュー。典型的な650B Cyclo-Tourismeです。色はつやありブラック。前後にパニヤー台を装備していて、サイドバッグ×4またはパニヤーバッグ×2を装備することが出来ます。

SPECIAL THANKS: パジャマ雄三氏

リヤメカ。

リヤメカはHuret Success。Jubileeの後継機としてリリースされました。チタンを採用していて軽くなっています。

フリーはマイヨール、15T〜26の6速。

チェーンはSEDIS。

チェ−ンホイール。

クランクはTAシクロツーリスト。今は残念ながら製造中止になってしまいました。大変良いクランクだったのですが・・・・・?
リングもTA。歯数は48×40×30T。

FメカもSuccessです。Jubileeの名残がかいま見られますね。

シート付近。

サドルはBROOKSです。PROFESSIONALですが、大鋲でこのように穴あきのものは初めて見ました。

ピラーはSimplex。

この車は特殊工作は少なく、後ろブレーキケーブルもブレーズド・オンになっています。

後ろから。

このモデルは日本輸出専用モデル?(笑)
この辺がさすが、パジャマさんですよね。(笑)
このセンスは誰にもマネ出来ません。


恐れ入りました。

美しいヘッド付近。

チューブはReynolds531,オリジナルラグ、ヘッド小物はTA、
オリジナルステム。ハンドルバーはCINELLI♯64。
国粋主義のフランス車にあってイタリアのバーを採用していました。ちょっとビックリです。

ベルは国産のものをアディベル風に改造してあります。

塗装はつやあり黒の金線引きですが・・・・
見たところ新品かな?と思いましたが、なかなかどうしてどうして入手時は大変な状態だったそうです。

リヤブレーキ付近。

ブレーキアーチはMAFAC RACER Course。
チドリですが・・・・オリジナルではないようにお見受けしました。ひょっとして手作りでしょうか?

ガードはプチジャン。

ヘッドランプ。

ヘッドランプはSoubitez。

バッテリーランプ=本体ナショナル、前部はダイソー、3LEDを単4、4本で点灯

タイヤはお馴染みWolber 650×32B Super Rndonneur。
リムはSuper Champion650B。

ハブ。

ハブはMAXI-CAR。
スポークは♯15ステンレス、組み方はイタリアン。
クイックはSimplexの比較的新しいタイプのもの。

このあたりのアッセンブルは定番ですね。

リフレクター。

リフレクターは・・・・・COULSON。

はてさて、聞いたことも無いメーカーです。
でも素敵ですね。

パジャマさんは上島コーヒー・・・じゃなかった、浦和CCに所属
しておられます。(笑)

ペダル。

ペダルはTAロードタタイプ。
ペダルキャップ部分にグリス注入口が設けてあります。

クリップはCHRISTOPHE。リフレクターが取り付けてあります。ストラップもCHRISTOPHE。

ダイナモ。

ダイナモは・・・・SOUBITEZ 12N。
前のオーナーはリムドライブは指定しなかったようです。

ALEX SiNGERは標準ではタイヤドライブになっています。

ボトル。

ボトルはALEX SiNGER。
ケージはTA。材質は鉄とアルミがありますが、これはアルミのもの。


■レストア前と後の様子です。

ガード。凹んでいて曇っていたのでサンドペーパーで磨いています。凹みは裏から叩き出して・・・・・・・ヤレヤレ・・・・・・・

凹みも直して、ピカールで磨き倒してピカピカ。
一度バラバラにして組み直しています。

チェーンステー部分。塗装のはがれがあります。
幸い色は黒なので塗料を盛り上げて塗ります。

盛り上げて塗った塗料を磨き出します。金線も丁寧に塗り直して・・・・ご覧の通り。

フレーム Reynolds531
original lug
size:550mm top:550mm
ハンドル CINELLI ♯64
バーテープ Verox
ベル addie bell type
ヘッド小物 TA ブレーキレバー MAFAC
Rチェンジ Huret Success ブレーキアーチ MAFAC Racer Course
Fチェンジ Huret Success ピラー Simplex
Wレバー Huret Success サドル BROOKS PROFESSIONL
クランク TA Cyclo Touriste ペダル TA Road type
リング TA 48×40×30 クリップ CHRISTOPHE
チェーン Sedis ストラップ CHRISTOPHE
フリー maillard ダイナモ SOUBITEZ 12N
ガード Petitjyean ヘッドランプ SOUBITEZ
タイヤ WOLBER Super Randonneur 650×32B バッテリーランプ NATIONAL
リム Super champion 650B リフレクター COULSON
スポーク Stainless ♯15 ボトル ALEX SiNGER
ハブ MAXi CAR ボトルケージ TA
ステム Original ポンプ ZEFAL Course3

197?  ALEX SiNGER  CYCLO TOURISME  仕様表

編集後記

いつも愉快なパジャマさんですが、本格的なフランスタイプ・ツーリング車も当然持っておられます。「中途半端な自転車マニア」とご自分の事を謙遜しておられますが、いやなかなかどうしてどうして、もう「完全な」と形容しても全然差し支えない・・・のではないでしょうか?
この方はアイデアが素晴らしくて(笑)最たるものはアウトドアー用おでん屋台でしょうか?かの有名な某アウトドアー誌にも掲載されて評判になりました。この車も書いてないですが、ライトの玉はLEDを使用して凄く明るくなっております。

この車も手に入れてまだ2年なってないですが、所々に工夫の跡が見られてもうすっかりパジャマさんに馴染んだ車になっている、と思います。この車は御前崎オフの時に取材させて頂きました。全面的にご協力頂きまして有難うございました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。

2007.2.15