糸の道紀行 塩尻峠を越えて岡谷へ

■松本〜塩尻宿

明治時代、「ああ野麦峠」の工女たちの歩いたコースと距離ですが、参考資料を読むとおおよそ以下の通りです。例の政井みねの場合ですが、飛騨河合村角川〜飛騨古川〜飛騨高山(泊)〜美女峠〜中之宿(泊)〜野麦峠〜黒川渡(泊)〜波田〜松本(泊)〜塩尻〜塩尻峠〜岡谷・・・・というもので4泊5日、全行程約160kmもの道のりでした。1日大体30km〜40km歩きました。今回はこの松本〜岡谷を走ってなんとか飛騨河合村角川から岡谷までほぼ当時のコースで完走する事が出来ました。

スタートは岡谷駅から。岡谷〜松本はこの時間は多数走っていてすぐ乗れました。

松本駅お城口です。しかし松本駅って近代的になりました。→

駅前のこの方は・・・・・???
槍ヶ岳を開山した播隆上人の像です。

松本城へ向かっていますが、左からの道は野麦街道です。この地点で善光寺街道と合流します。

野麦街道の道標。工女たちはここで善光寺街道に
合流して塩尻宿へ向かったと考えています。

何回か来ている松本城です。

善光寺街道の道標です。中山道洗馬から分岐して松本宿を通って善光寺まで行きます。この街道も資料は持っていてゆくゆくは是非走ろうと考えています。右は分岐した所から見た善光寺街道の様子です。

松本市内善光寺街道です。説明板など全然無かったですね。

豊田橋を渡って村井宿へと向かいます。

明治天皇巡幸の際に御休息所となった名家の中田家です。

中田家の前の善光寺街道。

このあたりまったく面白くない道だったのですが・・・・一里塚跡と芭蕉句碑がありました。

芭蕉句は「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」

右の石碑は「北国街道」(善光寺街道)の文字が見えます。→

善光寺街道村井宿です。やはり自転車ツーリングはこのような旧街道が似合いますよね。

忠実に善光寺街道をトレースしているのですが・・・・・

R153は中山道です。まもなく塩尻宿です。→

■塩尻宿〜塩尻峠

R153から旧道に入ります。ホッ!!

中山道塩尻宿本陣跡です。

丁度昼時になり・・・・食堂が無く「きっさ 途中駅」に入ったら・・・・定食が出て来ました。

マスターと常連客とで話が弾んで出発の際に記念撮影。いや、おしゃべりが大変愉しかったです。女性のマスター(右)はマリンバを演奏されます。

中山道塩尻峠への旧道です。かなり登っています。

写真では登っているのがあまり分からないですね。

凄く雰囲気の良かった峠近くの旧道です。もうすぐ塩尻峠。

←左にR20が見えています。この付近も非常に雰囲気が良いですね。

東山一里塚です。峠まではあと1kmくらい。

塩尻峠はこんな感じです。写真向こう側に展望台があります。ここからはあの素晴らしいパノラマは見えません。

塩尻峠からの素晴らしいパノラマ。当日は天気も良くて富士山や南アルプス甲斐駒や仙丈岳も見えました。クリックで拡大します。

塩尻峠の展望台です。東側が絶景です。

塩尻ICのすぐ前で中山道の案内板。

↑→岡谷市内でただ一軒の製糸工場を見学しました。
宮坂製糸所さんです。

政井みねの働いていた山一林組・大正9年建築の社屋ビルです。
今は岡谷絹工房となっています。

山一林組製糸所のあった場所は今は駐車場となっています。

今移転工事中で休館している岡谷市蚕糸博物館です。今回の糸の道紀行のゴールと考えていてかつて製糸工女たちが歩いたコース河合町角川〜岡谷160kmを行く事が出来ました。

岡谷市最大の製糸会社だった片倉組2代目社長の片倉兼太郎がヨーロッパを視察して地元市民に憩いの場をと考えて建てた保養施設の片倉館です。重要文化財に指定されています。→

■編集後記

小生のまあ自分なりに好きなサイクリングの走り方に「旧街道」というのがあります。これは事前の準備が大層大事で資料をいろいろ調べて参考本も買って来て丹念に読んで地形図も1番詳しい2万5千を準備して・・・・・自転車や装備も1番適している物をチョイスして本番に備えます。今回の「ああ野麦峠」の「糸の道紀行」では映画も見て原作も何回も読んで今現在岡谷で残っている製糸工場も見学することが出来て大変有意義なツーリングだったと考えています。前々から行きたかった野麦峠旧道も季節は1番美しいと考えている11月に行って大正解でした。黄葉も非常に見事だったし、当時のままに残っている旧道は当時の苦労が偲ばれて感じ入る物がありました。全体的に見て今はもう道はほとんど良くなっていますが、当時のコースで行く事はまだ可能と思います。原作を読んでゆかりのみねの墓や八ツ三旅館見学、旧野麦街道をトコトコ歩いて岡谷の宮坂製糸所さんなど見学した今回のツーリングは最近にない充実した歴史紀行になりました。何か1つテーマを決めてそれに沿って走るツーリングを今後も出来たらなあ・・・と考えています。

2012.11.25