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2005  TOEI  Special  CLUB MODEL

2005 TOEI Special CLUB MODEL 仕様表

日本のサイクリング車、言い換えるならばレース用車以外のツーリング用車の老舗TOEI社でオ−ダーのほとんどはフランスタイプ、チェンジは外装がほとんどすべてと思われます。私も今TOEIに通算10台目をオーダー中ですが、以前にオーダーした車は全部フランスタイプ、外装チェンジでした。
今回ご紹介する車はそんなTOEI社にあって、特に手に入ったSturmey Archerの5スピードハブギヤを使ってイギリスタイプ・クラブモデルをオーダーするとどうなるか?という非常に珍しい車です。しかもハブギヤの場合、ほぼ全部フロントはシングルギヤになりますが、この車はSimplex Wリングを採用してチェンジはTOEIオリジナルリジッドタイプ(スイングアームロッド式)という、非常に凝ったものになっております。以下オーナーのokajiさんのコメントです。


■okajiさんのコメント
古くから持っていたS&Aの5速をなんとか生かしたい・・が最大の動機です。 当然駆動系を英国製でまとめたいと、チェーンホイールを手に入れるべく辛抱していましたが、ついに我慢が出来なくて、手持ちのSimplex(歯)+Strongligth(クランク)でスタートしてしまいました。したがって、英国風のクラブモデルから逸脱して、日英仏伊の混成車になりましたが、気分はTOEIのクラブモデルだと思っ ています。製作依頼にあたって、フロントがダブルになったために、S&Aの変速ワイヤ(両引き)の処理をどうするかで星野さんと協議。結果S&Aの付属レバーを改造して、ダウンチューブに直付け、フロントの変速はリジッドでということになりました。お陰でおそらく他に例を見ないユニークなクラブモデルが出来ました。

今回、この車の取材に当たり全面的なご協力を頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

■SPCIAL THANKS: okajiさん

TOEIでは非常に珍しい、しかも凝っているイギリスタイプ・クラブモデル。カラーはワインレッド。

この車の一番のメイン部分。

Sturmey Archerの5speedハブギヤ。
両引きになっています。

右側のレバーで1〜3速、左のレバーでオーバーロー、オーバーTOPの計5速になっています。付属のスプロケットは18T。



チェーンテンショナーは一般のもの。(メーカー不詳)近所の普通のお店で買ってきたそうです。

こちらは左のレバーで操作されるオーバーロー、
オーバーTOPのハブギヤ左側部分。

驚くべきことにワイヤーは内蔵になっています。
ウ〜〜〜ン、凝ってますねぇ・・・・・

チェ−ンホイール部分。

クランクはStronglightコッタード。
リングはSimplex 50×45。

FチェンジはTOEIオリジナルリジッドタイプ。
ちらっと見えているポンプはAD-HOC VENTOLUX。 


当然のことながらワイヤー類は完全内蔵の為全然見えません。
非常にスッキリしています。

サドル。

サドルはBROOKS B17。ベースはTITANIUM。
ピラーはSimplexに見えますが、これはTOEIオリジナル。本物よりも
良く出来ております。

フレームチューブはReynolds531、シートラグはNervexに見えますが、シートピンの部分がオリジナルとは違っていますのでTOEI製ロストワックス・Nervex風カットラグと思われます。

ステアリング。

ハンドルバーはCINELLI ♯64。
ステムはやはりCINELLI Record。

ブレーキレバーはGran Compe。穴開けの軽量な物になっています。
バーテープは革製の極上品。縫い上げるようになっています。

ステアリング部分を前から。

組み立てはTOEI星野氏によるものです。ブレーキワイヤーのアーチラインがきれいですね。

ブレーキアーチはGran Compe♯450。品質、仕上げなどMAFACのそれよりもはるか上を行っている製品ですね。

リヤのキャリア。

クラブモデルの為、大型サドルバッグを載せます。
通常の大きさでは小さい・・・・ので大きなキャリアをオーダー。
ラウンドタイプで優美ですね。

フロントハブ。

フロントハブはシュパーブ・カスタムメイドのもの。
PISTA用と思われます。

驚いた事にこの仕様で輪行もされます。

美しいヘッド付近。

チューブはReynolds531、Nervexラグ、ヘッド小物は丹下LEVIN。

一見WレバーはSturmey Archerのコントロールレバー。
右で1〜3速、左でオーバーTOP、オーバーローの計5速。
コントロールレバーはTOEIで改造してあるそうです。

タイヤ。

タイヤはパナレーサー パセラ。700×32C。
クラブモデルですのでインチサイズのタイヤの方が適当?(笑)
今では700サイズのタイヤの方が種類は豊富ですね。

リムは分かりにくいですが、MAVIC MODULE-E 700C。
スポークはスイスの名品DT。

ヘッドランプ。

ヘッドランプはフランスの名品、CIBIE D65。クラブモデルではフォークに比較的大型のランプをブラケットで取り付ける車が多いですね。

当然の事ですが、完全内蔵コードは取り付けパイプの中を通ってランプに接続しています。

ダイナモ。

ダイナモはヘッドランプとペアのCIBIE J8。
ゴムキャップはMARGIL。

TOEI工作により、コントロールワイヤーが取り付けられていて、走行中でもランプの点燈が可能です。

リフレクター。

この小粋なリクレクターは?どこのかな?カタログにも全然載っておりません。

お聞きしたら東京・ハセガワで買った物のようです。
従ってhasegawa オリジナルですね。

フレーム Reynolds531
Nervex lugs
Size:550mm top:545mm
リム MAVIC MODULE-E  700C
スポーク DT
前ハブ SUPERBE PRO LF
ヘッド小物 TANGE LEVIN ハンドルバー CINELLI ♯64
ハンガー小物 Stronglight ステム CINELLI Record
ハブギヤ Sturmey Archer 5speed バーテープ Leather craft
Fメカ TOEI original ブレーキアーチ Gran compe ♯450
コントロールレバー Sturmey Archer ブレーキレバー Gran compe
クランク Stronglight サドル BROOKS B17 titanium base
リング Simplex 50×45 ピラー TOEI original Simplex type
ペダル Lyotard ♯23 ヘッドランプ CIBIE D65
クリップ Mikashima with leather リフレクター hasegawa original 
ストラップ Christophe ダイナモ CIBIE J8 
チェーン Sedis ボトル Naljene
ガード HONJO ボトルケージ ELITE
タイヤ Panaracer pasela 700×32C ポンプ AD-HOC VENTOLUX

編集後記 : okajiさんの日本縦断ツーリングの話

okajiさんとは昔からのお付き合いですが、長い長いサイクリングライフの総仕上げとして(来年退職されるそうです)この夏、いよいよ念願の日本縦断ツーリングにこの夏出掛けられます。日程は約2ケ月、スタートは北海道宗谷岬8月16日、ゴールは10月4日佐多岬になっております。
詳細なスケジュール表も頂いておりますが、緻密な計画には驚かされます。宿は可能な限り予約済み、走行中の日記は毎日ブログにて発信されるそうです。これをご覧の皆さんには是非応援をお願いしたいなあ・・・・と考えております。またおいおい私の掲示板にもブログのアドレス他情報は流して行く予定です。よろしくお願いします。


今回のこのクラブモデルですが、1月の御前崎オフにて取材させて頂きました。内装ハブ装備のTOEIクラブモデルは今まで見たことは無かったです。それだけにこの車は非常に貴重な車になっていると思います。いかにもTOEIらしい、フロントはWギヤ装備の非常に凝った機能的にも優れた10スピードクラブモデルになっていると思います。輪行はチト大変かな?と思いましたが、御前崎オフではこの車で輪行もされておりました。今回全面的に取材させて頂いて有難うございました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

2007.4.27