糸の道紀行 旧野麦街道を往く

あの山本茂実原作「ああ野麦峠」を読んだのが同名映画封切りになった'79年のことでした。この本は昭和43年(1968)に出版になって多くの人の共感を得て増刷に増刷を重ねて小生の買った本は昭和54年(1979)出版の第19版でした。本の中身はご存知の様に明治から昭和の始めにかけて信州岡谷で発達した製糸工業に従事すべく飛騨からはるばる野麦峠を越えて約160kmを歩いて働きに出た少女たちの血と涙と汗の物語、ノンフィクションで何回も読み返した記憶があります。その時からいつかはこの少女たちが歩いた野麦街道の、昔の道のりを調べて映画の主人公政井みねの故郷の河合町〜飛騨古川〜飛騨高山〜美女峠〜阿多野郷〜野麦峠〜野麦街道〜松本〜塩尻〜塩尻峠〜岡谷と言うコースを是非走ってみたいとかねがね考えていました。つい最近、政井みねの墓が河合町専勝寺に有るのが分かってTOM2012の折に走って来ました。この時は高山まででしたが、やっと今回高山〜野麦峠〜松本までのいわば野麦街道クライマックスの部分を走る機会を得ることが出来ました。

■日程: 2012.11.3   高山〜美女峠〜阿多野郷〜寺坂峠〜野麦(泊) 走行:52km
      2012.11.4  野麦〜野麦峠〜寄合渡〜波田〜松本       走行:52km        TOTAL 104km

■宿泊:  野麦の館 1泊2食付 8000円 (本来は10月末まで)      

■旧野麦街道 走行マップ (飛騨高山〜松本) クリックで拡大します

■プロフィールマップ   全走行距離: 104km









580m

870m

1390m

1672m

590m

■主なハイライト

■江戸街道 美女峠糸の道

今回江戸街道の発見は大きな収穫でした。
今回は途中までしか行けませんでしたが、いつか高山〜美女峠まで忠実にトレースして行こうかな?と考えています。

■旧野麦街道 飛騨側の雰囲気のある旧道

前々から行こうと考えていて今回やっと行くことが出来ました。やはり秋が素晴らしいです。県道39号線が11月15日で冬季通行止めになるのでその前が良いです。ほとんど押しで行けます。峠から下ったら90%程度は乗車可能と思われます。

野麦峠からの乗鞍岳。今回これ以上ない素晴らしいパノラマが楽しめました。

■野麦峠からの乗鞍岳

■信州側 旧道の下り

ここも高い乗車率で乗って下れます。やはりこういうフィールドではランドナーではなくてパスハンターなどのモデルがピッタリだと考えています。今回道の状態はある程度分かっていたのでランドナーではなくてパスハンターで行きましたが、いや、愉しかったです。

■松本歴史の里 工女宿宝来屋

元は川浦にあった工女宿の宝来屋をここに移築して保存しています。中も見学可能です。当時は大勢で泊まって雑魚寝だったそうです。中は板間でたたみではないです。ちょっと・・・・寝にくいかな?と思いました。

■松本歴史の里 旧昭和興業製糸工場

平成7年まで操業していた製糸工場の設備です。
年に何回か実演するそうです。当日は残念ながら見られませんでした。

■参考文献

このコースを行く前に1度読んでから行くとより興味が湧いて旅がより面白く感じる事が出来ると思います。そしてより深く歴史の重みを感じることが出来ると信じています。松本出身の作家、山本茂実氏の昭和33年〜43年にかけて足掛け10年に渡り取材の末に出版さた、ドキュメントの名著。

ご存知、山岳サイクリング研究会が'96年に発行した第2冊目の本。今回の野麦峠旧道の案内が載っています。残念ながら今は絶版で山海堂さんも今はもうありません。→

■今回使用の主な装備

■700Cパスハンター

マシンはパスハンターを選びました。
今回のようなハイキング道のあるコースではFバッグにランドナーでは取り回しが大変でやはりハイキングスタイルに自転車には何もつけない、下りにピッタリなフラットバー装備のパスハンターが良いと考えています。タイヤは31Cのブロックパターン、ギヤ比は急坂に備えて26×26の1:1は必要です。

■20Lザック

パスハンターとペアで使用します。今は無き四日市のグリンデルワルドオリジナルザック。主に日帰り〜1泊程度で使用。防寒具、着替えや洗面具、工具に輪行袋、雨具、ヘッドライトなど収納しました。今回のツーリングではこれくらいで充分でした。冬の日帰り峠越えなんかではストーブにクッカー、シェラカップ等ティータイムセットなど持って行く事が多いです。

■靴はGORO 鉄人運動靴てつ。

http://www.goro.co.jp/a-9.htm

山歩きでも東京巣鴨の手作りアウトドアーシューズのGOROを愛用しています。前はアルピーヌを使用していましたが、職人のSatoさんが辞めてしまって入手出来なくなりました。パスハンではビブラム底の丈夫な靴が必要。

■今回の秘密兵器のLEDランプ。

「PATORIO7」という、LEDランプです。単3を2本使用。
以前のクリプトン球とは全然違う明るさ。R158はトンネルが多いのと夜になった場合を考えて装備しました。コンパクトで軽合金製で丈夫、デザインもGOODです。

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2012.11.7