私の名前にまつわる話

私の名前はakutaである。漢字で書くと、芥となり、下の名前は秀夫である。小さい頃、親父に名前の由来を聞いた事があった。親父曰く、「おまえには優秀な夫になって欲しい」と思ってつけたのだそうだ。そういえば親父は酒が大好きで、(私は飲めないが)それも九州出身とくればそう、焼酎である。なんでも甲種、乙種なるものがあるらしいが、甲種の焼酎が大好きだった。もの心ついた時から午前様で帰って来て、母と襖の向こうで喧嘩、子供心にも「ア〜ア、またかあ?」と思ったものだった。まあ、親父も反省が有った?のかも知れない。かくして生まれた長男の私は酒を飲まない?「優秀な夫」になるべく、この名前になったのだそうな。

上の名前、芥だが、これも親父から聞いた話によると、(もう10年前に亡くなったが)、昔、芥家のご先祖様は武士で、名前は松永次朗左衛門張高と言ったらしい(?)ある時、お城の掃除のお役目をしていて、丁度ほこりがちょんまげの上に乗ってしまった。それを知らず、掃除の終了の報告に行ったとき、家老にほこりがちょんまげの上に乗っているのを見られてしまった。それを見て家老は「そちの名前は今日から芥じゃ」と言われたそうな。この話、そう、まだ小学校に上がるあたりに聞いた覚えがある。

まだ小さいうちは問題なかったが、そのうちだんだんと・・・・・・出て来たのである。
ある時、病院に行って診察をしてもらった。薬が出るのだが、「すみません〜〜〜!!ちょっと読めないんですけど〜〜〜!!お薬出てます〜〜〜!!」と看護婦の声。もう恥ずかしくて、逃げるようにして家に帰った。以下今まで経験した本当の話。

しかしながら、この名前、九州ではごく普通の名前?なのである。お店の名前にもあるし、まあ、地元九州だったら、もう少しマシだったかも知れない。昭和36年、親父の仕事の都合で、三重に転勤、引越しした。珍しい名前なのですぐに覚えてもらう利点は確かに有った。

名前にまつわるこぼれ話 その1 「カイさん」事件

まあ、カイとも読めるが、これも結構多かった。電話が鳴る。「もしもし、カイさんですか?」違うっちゅ〜〜〜の!!「あの〜akutaと言いますが・・・・・」と平然と注意を促す。プンプン!!

名前にまつわるこぼれ話 その2「チャさん」事件

会社に就職し、一応、担当職になった。新機種を担当し、期限日までに部品を全部納入させなければならない。資材課との打ち合わせも終わり、あと数点のみ。資材課から回答があるはず・・・と思ったらtelが有った。ほかの人が電話を取って「チャさんいますか〜?」電話を取って「もしもし、チャですが・・・・・」と受け答え。トホホ・・・・・。ああ、いつから俺、ドリフの加藤茶になったんだ?

名前にまつわるこぼれ話 その3 まったく読めない事件

職場で続けて交通事故があり、これはなんとかせねば・・・・と上司が考えて?近くの神社へ交通安全祈願に全員で行った。神主さんが「この職場の交通安全を・・・・・・・お願い奉る・・・・・・・・むにゅむにゅ・・・・」続いて各個人名を読み上げる。名簿に振り仮名は振っていない。三浦正人、・・・金城靖子、・・・・鈴木省吾・・・・・(仮名)・・・・・続いて私の番。神主さんがつまった。読めない・・・・・。沈黙。皆、肩でくっくっくと笑っている。どうするのかなあと思ったら、なんと神主さん、「・・・ひでお」・・・苗字ふっ飛ばし。ハイ。この話、のちのちまで職場で伝説になってしまったのである。そう、NHKが放送で名前にはふりがなをつけて下さいと言っている意味、重要性がこの時、判ったのである。生放送で読めなくてつまったら・・・・アナウンサーも大変である。

サイクリングするようになって、YHの受付で「すみません、これなんと読むのですか?」と聞かれた事も数知れず、そのたびに「これはですね、小説家の芥川龍之介のakutaです。」と答えるようにしている。芥川龍之介の知名度は抜群なので、すぐ判ってもらえるかなあと思ったら、大間違い。封書で送って来ると、芥田になっていて、電話などで田はいらないんですけど・・・・・というのも数知れず、そういえば、年賀状はこの手の間違いは少なくなった。

今まで、佐藤とか田中、、鈴木など読みやすい名前だったらなあと思った事は数知れず。婿養子になれば苗字が変るので、真剣に考えた事もあった。(今は結婚すると、どちらの姓でも名乗れます。)長男では出来るはずもなく、このプラン?はいつの間にか消えてしまった。まあ、英語ではactorは俳優だし、その昔、SEIKO社でACTOSという自動巻きの腕時計が発売された事もあった。物事は前向きに考えなければいけないと思っている。私の名前のエピソードをちょっと紹介させて頂いたところで、このHP、どうぞご贔屓に。

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