2004 Alex SiNGER Special Sportif

'50年代の黄金期の部品をふんだんに使用、理想的なSportifに仕上がっていると思います。カラーは艶ありホワイト+CP仕上げ。

この車は去年のサンジェ・ラリーで取材させて頂いた車ですが、もう初参加の私には凄すぎる車が多くて驚きました。憧れのSimplex Juy543やStronglight57、Top63仕様等のいわゆるゴールデンエイジの車ばかりが多数参加していて、どの車をお願い(取材)しようかなあ・・・・と目移りしておりました。この車もその中の特に素晴らしい車でオーナーのlyonさんにおずおずとお願いして取材させて頂きました。
この車はそう、特に凝った工作の車ではないですが、部品構成、全体のバランスなど思わずウ〜〜〜〜〜ンとうなってしまうような凄い車です。部品は'50年代のものが多く素晴らしいデザイン、仕上げで見ていて飽きません。仮に同じ構成で部品集めよう・・・・と思ったら凄い至難の業ですね。車種はチューブラー仕様のSportif,ギヤ比も少し高くて主にUPダウンの少ない平坦路で快走用・・・・・とお見受けしました。チェンジは憧れのデテンション付のSimplex Juy 543です。今まで登場したクラシック名車アルバムでも指折りの凄い車になっていると思います。それではオーナーのコメントです。

■この車を作ろうと思った動機
以前サンへジェのルートでレコード60のものを入手し損ねたものだから 自分でオーダーを考えたもの。せっかくのオーダーなのでチューブラー仕様のスポルティーフとした。(本音はサンジェラリー参加の折り、42Bタイヤでみんなについていくのが大変だったことです。)

■作るに当たって苦労話、エピソード

@エンドの選択。
ロードエンドを使用するか、ストレートエンドを使用するかの選択、変速性能と見た目ではロードエンド、ガードクリアランスと車輪の抜きやすさではストレートエンド、今回はガード装着を考慮してストレートエンドとした。

Aディレイラーワイヤーの取り回し
フロントとリヤのディレイラーワイヤーが平行になるようにWローラーを使用、その結果リヤワイヤーはBB上回しとなり、チェーンステー上のゴム帯使用を諦めた。

Bオーダー(2002年10月)から完成(2004年 8月)まで時間がかかり、結構心配しました。

SPECIAL THANKS: lyonさん

チェーンホイール。

クランクは'50年代の傑作,Stronglight Super Competition57。
5アームのクランクではCampagnolo Recordと個人的に双璧だと考えています。

リングは同 Super Competition57 50T×39T。

FメカはSimplex Juy53。
Alex SiNGER オリジナルラグには金線で縁取りがされています。

Rメカ。

言わずと知れたクラシックファン垂涎の的、Simplex Juy543。
デテンション付でWワイヤーになっています。性能はさることながらデザインや雰囲気は素晴らしいですよね。何年も前から探しておりますが・・・・・(笑)このメカのプーリーはスティール製のものです。

フリーはCyclo72  13T×15T×17T×19T×21Tの 5Speed。

チェーンはRenold。

エンドはSimplexのストレート。確かに車輪を抜くときにはこっちの方がロードエンドよりも楽ですね。

サドル。

サドルはIDEAL♯52 Professionnel。

今はIDEALのサドルは非常に入手困難になっています。このサドルはコンディションも良く驚きです。この時代は鉄鋲になっています。

ピラーはAlex SiNGER Original。いわゆる臼で締めるようになっていて、シートピンはありません。

ブレーキアーチ。

ブレーキアーチはこれも憧れの・・・・MAFAC TOP63。
このシリーズでは何回も登場している有名なブレーキアーチです。
スライドすることにより高さを調整出来るブラケットがついています。

この時代はDural Forgeと共にMAFACのTOP製品でした。

ガードに入っている、フレームと同色のラインがおしゃれです。

親子レバー。

私は使った事がないので良く知らないのですが、確か1つはチェンジ用でもう1つはデテンション(補助レバーでテンションを上げる)レバーだと思っておりますが、この車では改造で1方の(小さい方?)のレバーはF用のチェンジレバーになっています。

でさっきのデテンションですが、チェーンステー上でもう1本の別のワイヤーが止められていて2本にしてあり、1本のレバーでチェンジ、デテンションを兼ねている?ようです。


※詳しい方の解説お待ちしております。

美しいヘッド付近。

ウ〜〜〜ン、美しいですね。チューブはお馴染みReynolds531 5/10 Special Light Weight。

ヘッド小物はStronglightP3。このあたりは定番ですね。

ラグはAlex SiNGER Original。例によって金線で縁取りがしてあります。

ステムはAlex SiNGER Original 90mm。

ヘッドランプ。

ヘッドランプはお馴染みJOS431C。
Alex SiNGERにおいてはヘッドランプはこのランプが定番になっていますよね。

小振りでカッコよいランプだと思います。

ハンドルバー。

ハンドルバーは定番、PHILIPPE Professoinnel。
このハンドルバーはRene 'HERSEでも好んで使われていました。

ブレーキーレバーはLefol。ブレーキパッドのない、いかにも'50年代然としたフォーム。

バーテープはニス仕上げになっています。

ポンプ。

ポンプはAD-HOC PROFESSIONNEL。
一連のAD-HOCのポンプはフランスタイプの車にはよく似合いますよね。

私も何本か所有していますが。このタイプは持ってないです。

ハブ。

ハブはCampagnolo Gran Sport。

'50年代のハブシェルはスティール、フランジは軽合の3ピース構造のものです。

クイックシャフトはSimplex。レバーのカバー色は白と黒がありフレーム色に合わせて白を選択。

テールランプ。

テールランプはこれも非常に入手困難のJOS FU。

Rene' HERSEではシートチューブ直付けが多いですが、Alex SiNGERにおいてはチェーンステーに取り付けられる事が多いですね。

写っていませんが、ダイナモはJOS Type-Uです。

リム。

リムはこれもいかにも・・・・・と言う感じのMEPHISTO。

チューブラーリムです。ちょっと柔らかい・・・と言われていますよね。私も使っていますが・・・・・問題はないようです。

タイヤ。

今はそう、昔みたいに太目のチューブラーは手に入りにくくなています。これはChallenge Strada 28。

もっと簡単に太目のチューブラーが手に入りやすかったら良いのですが・・・・?

フレーム Tube:Reynolds531 5/10 Special light weight  Lug: Alex SiNGER original lug
size:555mm top :550mm
リム MEPHISTO
スポーク Stainless ♯15〜17
ハブ Campagnolo Gran Sport
ヘッド小物 Sytronglight P3 QRレバー Simplex
ハンガー小物 Stronglight ハンドルバー PHILIPPE Professionnel
Sレバー Simplex バーテープ Cotton
Fメカ Simplex Juy 53 ステム Alex SiNGER original 90mm
Rメカ Simplex Juy 543 ブレーキアーチ MAFAC TOP63
クランク Stronglight Super Competition57 ブレーキレバー Lefol
チェーンリング Stronglight 50×39 サドル IDEAL ♯52
チェーン Renold ピラー Alex SiNGER original
ペダル Lyotard ♯45 ヘッドランプ JOS 431C
クリップ Paturaud テールランプ JOS FU
ストラップ Paturaud ダイナモ JOS type-U
フリー Cyclo72 13×15×17×19×21 ボトル Alex SiNGER original
ガード Petitijean ボトルケージ TA
タイヤ Chellenger Strada28 ポンプ AD-HOC Professionnel

2004 Alex SiNGER Special Sportif 仕様表

編集後記

今回もやっとJuy 543仕様の素晴らしい車をUPすることが出来ました。この企画ですが、素晴らしい車を見つけのは勿論ですが、オーナーの協力がないと成り立ちません。各方面でご無理をお願いしておりますが、この場をお借りしましてお詫び申し上げます。今回は今まで登場した車の中でも私の理想とほぼ同じ仕様になっている素晴らしい車です。こんな車一台でも所有できたら良いかなあ・・・と今回思ってしまいました。古き良き時代のフランスのエスプリが漂っている、今まであまり見たこともないまれな凄い車だと思います。所有したいなあ・・・・とは思っておりますが、夢のまた夢・・・・・なんでしょうね、きっと。今回取材に際し、オーナーのlyonさんには全面的にご協力頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

No33

2008.2.14