No91

2016.4.9

■サドル

サドルはBROOKS B-17 SSR
小生の知るB-17は銅鋲でワイヤーベースはクロムメッキのものです。このモデルは鉄鋲でエナメル塗装のモデルでたぶん初めて拝見するモデルだと思います。


ピラーはスティール製のもの。
LEGNANOの古いモデルはは写真のようにピラークランプボルトは内側についていました。いつからか、('70年代あたり?)通常のように後側につくようになりました。

194?  LEGNANO Campagnolo Cambio Corsa model

■トランスミッション全景。Cambio Corsaですが、エンドの奥側がTOPで前位置がローギヤです。ギヤクランクチェンジなどレストアされてピカピカになっています。

■編集後記

このクラシック名車アルバムですが、お蔭様でもうすぐ目標の100台を達成出来そうです。まあ来年になってしまいそうですが・・・・・・このアルバムではめったに見られない貴重なマシン、歴史的マシン、乗り手の走りに関する主義や主張、こだわりが見事に具現されたマシンなどご紹介しています。いつもは小生が直接オーナー様にお願いしてデータや製作時の苦労話、エピソードをお願いしています。この他にも「我こそは」と思われる方の応募もお待ちしています。今回も今ではめったに見られないCampagnolo "Cambio corsa"という歴史的チェンジを装備した'40年代あたりのLEGNANOをご紹介しています。歴史的マシンでイタリアチャンピオン GINO Bartaliが乗って一躍有名になりました。堺のシマノ自転車博物館にも1台展示してあります。(このマシンとほぼ同じ時代、仕様)興味のある方は是非行って実車見て来て下さい。今回の取材でオーナー様のへんりーさんには全面的にご協力頂きました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。


                                         
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フレーム  LEGNANO size:560mm top:560mm
 ヘッド小物  GNUTTI
 ハンガー小物  un known
 クランク  un known
 チェーンリング  GNUTTI 50T
 チェーン  WA
 ペダル  SHEFIELD Special Mod.960
 Rメカ  Campagnolo Cambio Corsa
 タイヤ  VITTORIA "Rally 21"
 リム  FIAMME 36H RED Label
 スポーク   Swiss DT
 ハブ  FB SFQR 36H
 フリーホイール  EVEREST 15 17 21 22 4speed
 サドル  BROOKS B17 SSR
 ピラー  Steel
 ブレーキアーチ  UNIVERSAL Mod.39
 ブレーキレバー  UNIVERSAL
 ハンドルバー  CINELLI Giro' de ITALIA 370mm
 ステム  CINELLI Mod.1 95mm
 バーテープ  Cotton

194?  LEGNANO Cambio Corsa Model 仕様表

■リヤチェンジ。'40年代のCampagnolo Cambio Corsaです。機構は単純ですが操作は非常に難しいです。1度逆転する必要がありイタリアチャンピオン、バルタリはこのチェンジにほとほと嫌気が差していました。

■チェーンホイール

クランクは・・・・申し訳ありません。ちょっと銘柄不明です。イタリアはGNUITTIとかMagistroniなどいくつかクランクメーカーありました。3アームコッタードで今では大変珍しいと思います。

リングはGNUITTIスティール製50Tです。

■ぺダル。

SHEFFIELD Special Mod.960。
ちょっと見はCampagnolo Recordに似ています。
初めて拝見するペダルでオールスティール製。

■ブレーキアーチ


ブレーキーアーチはUniversal Mod.39。サイドプルで雨の日の練習などでガードが取付られるようにシューとピボット間の距離が大きくなっています。

■ハブ

ハブはFB SFQR36H。オールスティール製のものです。
特徴あるクイックはCampagnolo Cambio Corsa。

■シートチューブ付近。

'40~'50年代イタリアマシンのロゴマークはいや、本当に素晴らしいです。
やはり芸術の国だけあってデザインのセンスが光っています。イタリアって自転車の他も2輪バイクや4輪スポーツカーでも素晴らしいマシンが多くてファンが多いのも頷けます。

■ステム

ステムはCINELLI Mod.1 95mm
当時はまだスティールの時代で軽合のステムが出て来るのはもう少し後になります。バッジ付きのステムでこのバッジのデザインも素晴らしいです。

ヘッド部分を横から。ヘッド小物はGNUTTI。アウターですがLegnanoオリジナルのアウターが製品としてあります。良く見つけましたよね。

■ヘッドバッジ。

ヘッドバッジのデザインはCINELLIと同じ中世の騎士のデザイン。
ローマ帝国時代のものでしょうか?ちゃんと立体的になっていて重厚感があります。後年シールになってしまいましたが、この頃が1番良かったように思います。

■ステアリング

ハンドルバーはCINELLI Giro de ITALIA 370mm。
スティール製のもので小生はMod.64のアルミ製のものしか知りませんでした。

ブレーキレバーはUNIVERSAL。
年代によって白パットやアジャスターの黒キャップがないものとかいくつかバリエーションが存在します。

全体像を斜め前から。なんとLEGNANO オリジナル スタンドも・・・・・・・でレニアーノカラーに塗装されています。

アイズバイシクルの親方に色々な手ほどきを受けて多少なりとも自分が生まれる以前の古い自転車に関する知識も増えてきた頃、親方のお店で一台のイタリアンレーサーに巡り合いました。綺麗にレストアされた1950年頃のビアンキでした。でも、初めて見る、とても変わった変速機が付いていました。これが変速機?変速機ならどうやって変速するの?そんな事さえ判りませんでした。その変速機は、カンパの「カンビオ・コルサ」と呼ばれるものでした。

2本のクイックみたいなシャフトの内、1本がハブと繋がってるな〜、もう一本はチェーンを跨いでいるのでこれで動かすのかな?まあ、そんなかんじでこの変速機との付き合いが始まりました。ちょっと乗ってみると、中年太りでお腹の出ている私には、極端な前屈みで後ろに手を伸ばして変速しないといけないカンビオコルサはかなり無理が有りました(笑)なので実際はほとんど乗りません(乗れません)が、このビアンキ購入以来、この変わった変速機が気に入って、カンビオ装備の自転車を探しまくる事になってしまいました。
よく「ebay」で古い自転車を探すのですが、今回ご紹介させて頂くこのレニアーノもボロボロの状態で出品されていたのを見つけて落札したものです。見つけさえすればしめたもので、もう後は親方任せです(笑)。本当にボロボロだった自転車が見違える様に美しく精悍なマシンに生まれ変わったと思います。

1940年代から1950年代にかけてのイタリアンレーサーは、多くの工房やメーカーが速さや機能美、カラーリング等を競い合い、部品も、各工房、メーカーがそれぞれ独自に発注してチェンリングなどは同じものがほとんど無く、非常に個性的でとてもとても華やかな美しさを競っていた時代だと思います。まるで戦前のシュナイダートロフィーのレーサー達の様です。もうすっかりこの時代のイタリアンレーサーの虜になりました。これも、親方のご指導ご鞭撻(もしくは洗脳とも言う(笑))にすっかりはまってしまったからでしょうね。親方の影響はまことに多大なるものが有ります。



■SPCIAL THANKS: へんりーさん