No29

2006 TOEI "New Classic" Special Sportif

凄いの一言です。最新トレンドとクラシックスタイルの完璧な調和。今後のTOEIの姿がここにあります。カラーはデュープ・ブルーメタリック

昔からTOEIと言えばそう、・・・・・・・・優雅な'60〜'70年代のゴールデンエイジ・フランス部品で纏めるのがいかにもオーソドックスなやり方でずっとそういう優雅な車が「オーダーの本質」と思っておりましたが、今回、この車を拝見してそういう固定観念がガラッガラッと崩れて行くのを感じました。昔のNC誌に今井編集長が「そろそろ部品アッセンブルのオーダーではなく、機能優先のオーダーが出て来ても良いのでは?」という話をされておられましたが、こういう事か・・・・・と思わず納得してしまいました。

この車のおおまかな説明ですが・・・・最新10速のCampagnolo コンポーネント使用、しかしながら、やみくもにカーボンのパーツを使用するのではなく、たとえばチェンジやブレーキアーチは軽合部品最高グレードのCENTAURを使用・・・・など外観はクラシックな感じのパーツを選んでいて、シルエット的には伝統的な車に仕上がっている、と言えると思います。フレームチューブはカイセイ♯8630オーバーサイズ+オリジナルラグ付になっていて、70km/hオーバーのダウンヒルにも耐える高剛性のフレーム、デュアルコントロールレバーは勿論Campagnolo エルゴパワー、ペダルはShimano アルテグラという、強力なマシンに仕上がっております。最新トレンド部品+TOEI Specialワークというオーダーが今後ますます増えるのでは・・・・と予想しております。私も含めてクラシック一辺倒・・・・という方も何かと参考になる一台だと思います。それでは以下オーナーのコメントです。

■この車を作ろうと思ったきっかけ
 
東叡社50周年の御祝いで仲間内何人かで・・って話で。 スチールフレーム・・最新パーツ10速・・ガード付の条件が出来るとの事で。 TOEIらしく・・でも最新パーツや現行パーツ、 たぶん「10速は誰もいない」。「ふぅ〜ん」と見てその次に・・目が点 見た人の表情がakutaさん状態・・・私の予想通りで全ての努力が報われます(笑)

■オーダーに当たって最初のアイデア

えぇ〜とまず丈夫なフレーム(オールカーボンにも負けない)特に下り70KMオーバー出しても安定しているフレーム出来ますか?っと星野さんにお尋ねしたら、「8630がいいよ」って事に!でガード付の10速ロードも出来るとの事で星野さんは・・カンパサイドプルーにガ−ドは必ず付きますって簡単にOKでした。でも、ガードの取り付け方法は、プロの仕事です。(本体と隙間は1mm位です)パーツはFバックの関係ワイヤーの取り回しででカンパ、アルミ部品は最高グレードがケンタウルでした。


※上記の理由により、最新パーツ使用ですが、「クラシック名車アルバム」にふさわしい車だと考えております。

SPECIAL THANKS: 地黒団子奈さん

チェーンホイール。

チェ−ンホイールはもちろんCampagnolo Record
2006年モデル。アームの長さは当世流行のコンパクトドライブ。歯数は50×34。

Fチェンジは軽合のCampagnolo CENTAUR。
バンド径は32/35mmであり、スペーサー使用と思われます。

チェーンは10速専用 Campagnolo Record。

Rチェンジ。

Rチェンジは軽合最高グレードのCENTAUR。よく見ると当然ですがアウターも
Campagnoloですね。

スプロケットもCENTAUL。
TOEIオーダーでは5〜6速の車が大半・・・だと思われますが、(笑)この車は当然10速です。  12×13×14×15×16×17×19×21×23×25。


クイックはSimplex。最新ホイールにこのクイック・・・・・泣かせますね。(笑)


サドル。

サドルはサンマルコ ロールス。このあたりのアッセンブルはオーソドックスですね。

ピラーはCampagnolo CENTAUR 27.2mm。
テールランプはお馴染み JOS FU。

強力なヘッド付近。

ヘッド・ダウンチューブは31.8mm、TOP・シートチューブは28.6mmのオーバーサイズ、カイセイ♯8630チューブセット。
しかも・・・・なんとラグ付です。驚きですよね。ラグはCP仕上げで金線縁取りが施されております。このあたりはAlex SiNGER風?ですね。(笑)

ヘッドセットはCampagnolo CHORUSスタンダードサイズ。

ハンドルバーはDeda 215 アナトミック 440mm。
AHEADのステムはBAZOOKA 100mm。

クラウンにはTOEI 50周年記念の刻印が施されております。



ハンドルバー付近。

最近のロードは例外なくアナトミックタイプのバーですよね。
私は1度も使ったことがありません。

デュアルコントロールレバーはCampagnolo CENTAUR。
バーテープはイタリア製のもの。

ホイール。

写真が適当でなく、今時のホイールは完組ホイールになっております。このホイールはCampagnolo EURUS。ブラックとシルバーがあり、シルバーのもの。

スポークはアルミ製・エアロバテッド、F16本、R21本です。今時のホイ−ルは金色、黒などいろいろありますが、1番伝統的な感じのホイールを選択していて良い感じですね。クイックは例によってSimplex。


タイヤ。

最近のロードはもうほとんどがクリンチャーになっています。昔は全部が全部チューブラーだったんですが・・・・・?

タイヤは見るからに高性能を感じさせるVITTRIA OPEN CORSA EVO-CX 700×23C。タイヤの色もオーソドックスなものを選択しています。

リヤブレーキアーチ付近。

この車の象徴的な写真です。(笑)一体、最新のブレーキアーチにガードがつくのか・・・・???と思っている方、多いのでは・・・・・?

ブレーキアーチはCampagnolo CENTAUR。シューは1番下に下げていますが、問題なくついております。しかしながら・・・・・
本体とガードの隙間は約1mm。TOEI だからこそ出来る仕事であり、最高水準の組立技術が要求されます。


リヤテールランプはJOS FU。最新の部品とクラシック部品が違和感なく調和しています。

リフレクター。

このシリーズで何回か登場したHASEGAWA オリジナル。
小型で快走系の車にはピッタリだと思います。

ぺダル。

ペダルは当世の代表的なタイプ・Shimano ULTEGRA SPD-SL。
いわゆるビンディングタイプですが・・・・デザインはCampagnoloよりもShimanoの方が秀逸と感じるのは私だけでしょうか?

ハンガー付近を左から。

ワイヤーレイアウトはハンガーの下からになっています。
ZEFALのポンプはこのようにセットされています。

タイヤの横にあるものはスピード、ケイデンス(クランク回転数)を計測する為のCAT EYE製センサー。無線でデータをハンドルのコンピューターに送っています。

この写真でフレームの色が分かると思います。

ハンドル上面。

ステムの前にはCAT EYE製サイクル・コンピューターがセットされています。

左上面は最高スピード、右上面はケイデンス、下は時間と距離を表示するようになっています。今や皆さん大抵の方がコンピューターを活用されているのですね。

美しいFキャリア付近。

キャリアは細めの6mm、ランプはクラシックパーツの代表格のJOS431C。キャリアのマウント方法は通常とは異なっています。

ブレーキアーチのCampagnolo CENTAURですが、'07年モデルからはRecordと同じスケルトンになってしまいました。

フレーム Tube:Kaisei♯8630 Over size Tube set 
Lug: TOEI original
size:595m top:560mm
ハンドルバー Deda 215 Anatomic 440mm
ステム BAZOOKA 100mm
バーテープ made in ITALY
ヘッド小物 Campagnolo CHORUS コントロールレバー Campagnolo ergopower CENTEUR
Fメカ Campagnolo CENTAUR 2006 Model サドル San marco Rolls
Rメカ Campagnolo CENTAUR 2006 Model ピラー Campagnolo CENTAUR 27.2mm
クランク Campagnolo Record 172.5mm 2006 Model ブレーキアーチ Campagnolo CENTAUR 2006 Model
リング Campagnolo Record 50×34 ヘッドランプ JOS431C  LED Valve
チェーン Campagnolo Record テールランプ JOS FU  LED Valve
ペダル Shimano ULTEGRA  SPD-SL リフレクター hasegawa original
ガード HONJO 700C ボトル made in Japan
ステー&小物 TOEI original ボトルケージ TOREAK
タイヤ VITTRIA OPEN CORSA EVO-CX 700×23C ポンプ ZEFAL FPX3 HP
ホイ−ル Assy Campagnolo EURUS Silver Fキャリア TOEI original  6mm
クイックシャフト Simplex サイクルコンピューター CAT EYE

2006 TOEI "New Classic" Special SPORTIF 仕様表

編集後記

もうサイクリングを始めた頃からオーダーの車を何台となく拝見しておりますが、エポックメイキング的な、衝撃の1台というのはきわめてまれです。昔は・・・・・例のブリティッシュグリーンで数台所有のT氏の車なんか拝見した時は驚きましたよね。全部が全部、貴重な入手困難なパーツで纏められていて、しかもスタイルも纏まっていてただただ驚くばかり・・・・・でした。今回の地黒団子奈さんのこの車も・・・・・・そう、今時の最新のトレンドで纏めていて、しかもクラシックパーツも要所に使用していて、そのセンスには驚きました。

私はクラシックな車が大好きというよりは始めた頃は最新の部品だった訳で・・・・・(笑)今もなおそういう部品で纏めた車に乗っております。今回、この車を拝見してTOEIの将来は明るいのではないか・・・・と思ってしまいました。(笑)今でもなお、クラシックな車のオーダーが多いと思われますが、今後はこういうタイプにだんだん移って行くのではないか・・・・と考えております。それにしても・・・・・TOEI社の技術は凄い・・・・と今回も驚いてしまいました。相談して頂いたら、多分、考えている以上の車に仕上がると思いますよ。(笑)今回、地黒団子奈さんの全面的なご協力で取材をさせて頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

2007.10.19