2000 TOEI 650B CYCLO RANDONNEUR

No10

今回の車は前回と同じオーナー、地黒団子奈さんの2000年製作の650Bランドナーです。ウ〜ン、部品的には凝っていますが、私の'73年製650Bランドナーと感じが非常に良く似ています。サイズは・・・・・やはり大きく、前の700Cランドナーと同じ610mmです。
.不思議なのは前年に700×35Cランドナーを作っていて、その後により古いタイプの650Bランドナーをなぜ作ったのか・・・・?ということですが、まあ、これは個人の自由ですのでここでは触れません。(笑)良く見て頂くとお分かりのように・・・・真横からのフォルムですが、決して間が抜けていません。しかも・・・・ラグレス仕様車です。普通は・・・このサイズでラグレスでは間が抜けてしまいます。このあたりの寸法の取り方はTOEIは非常に上手いと思います。オーナーの地黒団子奈さんですが、この車をオーダーするに当たって、昔の、そう、’60年代あたり?を意識して、プレスの大きなエンド、シートステー上端処理はつぶしのコの字型処理を依頼したそうですが、「それは・・・・」と言われ、だめだったそうです。それでも充分、'60年代のシクロランドナーのフォルムが再現されていると思います。それでは道がまだダートで42Bが全盛だった頃の'60年代シクロランドナーをお楽しみ下さい。取材協力の地黒団子奈さんに感謝します。

真横からのフォルム。決して間が抜けていません。寸法の取り方が上手いですね。カラーはフリティシュグリーンの様なダークグリーン。

SPECIAL THANKS: 地黒団子奈さん

チェンホイールはStronglight99。5アームのツーリングタイプのチェンホイールとして非常に良い製品でした。

FチェンジはTOEIハンドメイドのスライド式。Wワイヤーで操作されます。

RチェンジはこれまたTOEI製・シクロランドナー。
どうでしょう、本物よりも精度は良い?

フリーはレジナ92、ウィングナットはHuret。

ぺダルはリオター♯460、クリップはGB、ストラップ
はビンダの赤。

GBのクリップが珍しいですね。

サドルはIDEL90軽合ベース。こういう太いタイヤの車に良く似合うサドルです。

ピラーはTOEI製軽合ピラー。ヤグラはIDEAL純正
のものです。

この車の特徴的な部分のヘッド付近。

チューブは石渡022、ヘッド小物はRB661、フレームの接合のローですが、普通よりも大盛りでやってあるそうです。そのおかげで滑らかな感じに仕上がっています。


シクロランドナーのエキセントリックレバーはTOEI製のものです。

ハンドル付近。

バーは日東♯136曲げ加工のもの。
ステムは懐かしい日東ハイクラウン。昭和40年代は皆さん、これ使っていましたよね。

ブレーキ付近。

ブレーキは'60年代は高級品だった、MAFAC クリテリウム。
ガードは本所のもの。

写真の上にブレーキワイヤーがサドルバッグに当たらないようにする為のサポーターが写っています。

ランプ。

ソービッツ♯G566N。当時の650Bキャンピング車なんかもこれ使っていましたね。

タイヤはユッチンソン650B×42B、
リムはWEINMANNーMAVIC 650B

ダイナモはソービッツ。

よく丸型ヘッドライトとコンビでブロックダイナモとして売られて
いました。

チェンホイールを斜め後ろから。

このStronglight99はトリプルで使用しています。
FチェンジはWワイヤーで操作、ロー側の羽はインナーが小さいので・・・・長くなっています。

ガード下のフラップですが、今はつけている車は多くないですね。

ブレーキレバー部分。

ブレーキレバーはMAFAC。良く見ると・・・・・
クイック工作が施されています。ウ〜ン・・・・

この車の塗装はブリティッシュ・グリーンみたいな深いグリーン、+金線引き、赤の登り竜が入っています。

テールランプ、リフレクターはソービッツcatalux 6。
大型でこの車に似合っていると思います。

ハブはcampagnolo Nuovo LFQRのクイックのシャフトを交換、ウィングナット仕様に変更してありました。 

ウィングナットはHuret。

フレーム チューブ:石渡022
ラグレス
サイズ610mm TOP560mm
ブレーキ MAFAC クリテウム
ブレーキレバー MAFAC QR付
ハンドル 日東♯136曲げ加工
ヘッド小物 RB661 ステム 日東ハイクラウン
Wレバー TOEIエキセントリック バーテープ フジトし皮
Fメカ TOEIスライド サドル IDEAL♯90軽合ベース
Rメカ TOEI シクロランドナーレプリカ  ピラー TOEI
チェーンホイール Stronglight99 ボトル
チェン セディス・スポーツ ボトルケージ TOEI
ペダル リオター♯460 ポンプ AD-HOC
クリップ GB ダイナモ Soubitez
ストラップ ビンダ赤 ヘッドランプ Soubitez G566N
タイヤ ユッチンソン650B×42B テールランプ Soubitez Catalux 6
リム WEINMANN MAVIC650B ウィングナット Huret
スポーク ステンレス♯15 ガード 本所
ハブ Campagnolo NuovoLF フリー レジナ92

2000 TOEI 650B CYCLO RANDONNEUR 仕様表

編集後記

今では道はすっかり良くなり、こういう太いタイヤの車が活躍出来るツーリングの機会、というのは少なくなった・・・・・と思いますが、この車を見ていると・・・懐かしいなあ・・・・という思いがしてきます。私も42Bは3台作って、それぞれ想い出がありますが、今は道はすっかり良くなったので・・・700C仕様の車にしか乗っていません。
で驚異的なのは・・・この大きなサイズでラグレス、しかも650Bのホイールを使ってちゃんとシルエット、スタイルが纏まっている、ということです。
普通はまず・・・・間が抜けてしまって見られない車になってしまいますが・・・・?このあたりのTOEIの寸法取りの上手さは・・・・さすが・・・・ですね。それとこの車の特徴的なチェンジのシクロランドナー・レプリカですが、レバーも含めてTOEIで今でもオーダーで製作しています。で本物よりも精度は良いです。是非このような車を製作して見たいという方はお勧めだと思います。'60年代のまだダートで太いタイヤのツーリング車が全盛だった頃の懐かしい車を取材させて頂きまして地黒団子奈さんには感謝しております。

2006.3.28