'60s HETCHINS  Lightweight  Club model

今回はBritish Lightweight Club modelのHETCHINSです。カーブしたカーリーバックのシートステー、チェーンステーが有名ですよね。カラーはソリッドの赤。

今回の車はクラシック名車アルバムでは2台目のBritish Lightweight Clubmodelになります。自転車の本場、イタリア、フランスに隠れがちになりますが、イギリスもまた素晴らしい車が存在します。実は私はあまりイギリス車は得意ではなく知っているイギリス車といえばラレー、クロードバトラー、サンビーム、そして・・・このヒッチンス位です。ネットサーフィンするとこれ以外にも多数のイギリス車を見る事が出来ます。特徴は・・・なんと言っても優雅なラグワークでフランスコンチネンタルラグも及ばないほどの凝ったラグの車が多いです。それではオーナーのコメントです。

私の好きな自転車のタイプはフランスタイプなのですが、イギリスのコテコテのラグにも多少興味があり、手に入れた自転車です。ただ、英国風のアッセンブルは好きになれないので、フレームだけ手に入れてフランスパーツを主体にロンシャン風に組付けてみました。
カーリーバックのシートステーとチェーンステーが特徴的ですが、装飾的なラグやシートの仕上げ、丸ホークなどはフランス車とは一味違います。ピラー径が27.2と薄いチューブで作られており、サイズや丸ホークの採用など女性用に作られた自転車なのか、非力な私が乗っても気持ち良く走れます。へッチンスは代表的なイギリス車なのでこのアッセンブルは不自然ですが、こんな遊びも出来ると思っていただければ幸いです。

SPECIAL THANKS: ZEUS2000さん

チェーンホイール。

スティール製コッタードのDurax。フレームは'60年頃の事でしたが、このクランクと言い、リングと言い、'50年代の物のようです。

リングはHuret 48×40。このクランク、リングは初めて拝見しました。

Rメカ。

Rメカはお馴染みSimplex Tour de France。4速5速などいつくか種類がありますが、これは4速用の物の様です。

昔のフレームはエンドに直付用台座がなくチェンジブラケットを介して取り付けていました。エンドにはアジャストがなくHETCHINS オリジナル?

フリーはCyclo 14×16×18×20 4speed。

サドル。

サドルはイギリスの名品、BROOKS B15 Champion Standard。
ちなみに私が駆け出しの頃に初めて買ったサドルはBROOKS B15 Narrrowでした。最初のBROOKSサドルと言うことも有って非常に嬉しかったですね。

ピラーはNitor 27.2mm

ポンプはApex Urtra Light

Fメカ付近。

Fメカはロッド式のSimplex Competition。古典的('50年代ですね)シンプルなチェンジです。チェンジの際は1時足の回転を止める必要があります。

それにしても・・・・シートチューブのHETCHINSデカールが美しいですね。 

ブレーキアーチ。

CLBレーサーですね。フランスの製品ですが、MAFACを使う人が大多数?駆け出しの頃、あまり見かけることはなかったですね。珍しいブレーキアーチだと思います。

マッドガード。

British Club modelといえばやはりこれですよね。
Bluemel's Club Special。フレ−ムカラーと合わせて使うとおしゃれ・・・・ですが、今では大変入手困難になりました。

フランスは1本U字ステーですが、イギリスはV字2本ステーになってお国柄が出ています。このV字ステーもClub Modelの特徴と言えると思います。


ステアリング。

ハンドルバーはPHILIPPE Professional。
ステムはPIVO 90mm。

バーテープはあまり見かけないナイロン製?フレーム色に合わせた赤色のものです。

ブレーキレバーはCLB。これも私はあまり見たことないレバーです。本来はパッド付?珍しいレバーだと思います。

美しいヘッド部分。

チューブはReynolds531、ヘッド小物は・・・・・???
クラウンは2段肩、で丸フォークになっています。

ヘッドラグはこの車の象徴的な・・・・・部分ですね。非常に凝ったデザインだと思います。HETCHINS Original Expert Crade。

左に見えているレバーはSimplex。EExper
to Crede xperto Crede 

ダウンチューブ。

ダウンチューブのロゴマークです。
イタリア的な凝った書体ですよね。

ヘッド部分。

ヘッドマークもイタリア的で非常に凝ったデザイン。
このHETCHINSですが、ラグワークといい、ヘッドマークといい、凄く趣味的な車だと思います。

ハブ。

ハブは'50年代の名品、Campagnolo Gran sport SFQR。フランジは軽合、バレルはスティールの3ピース構造です。

スポークは星♯15 Stainless。

ペダル。

ペダルはATOM♯700。
クリップはCHRISTOPHEの革付のもの。ストラップはAlfredo BINDA

リヤハブ。

リヤハブはCampagnolo Gran sport SFQR36H。

フリーはCyclo 14×16×18×20 4 Speed。
チェーンはDID。

チェンジ用アウターはステンレスアウターを使用しています。

ハンガー付近。

ハンガーの上側にグリスニップルが見えています。
ここにグリスガンを当ててハンガーを分解することなくグリスを注入することが出来ます。

シートチューブの下側にラベルが見えますが・・・・???

リム。

リムはRIGIDA 700C。
本来は27×1・1/4サイズと思われます。従って少しサイズダウン?しているものと思われます。


タイヤ。

タイヤはもう定評のある Pana-racer PASELA
Tour Guard 700×28C。

タイヤもリムと同じく本来は
27×1・1/4サイズと思われます。こちらの方が4mm程度大きくなり、ブレーキシューの位置も上がります。しかしながらブレーキアーチのアジャスト範囲内であり、カバーは充分可能です。

イギリスのLightweight Club Modelはレース場までは走って行ってレース場でガードその他外して(場合によってはホイール交換)レースに出てまた走って帰る・・・・といった使い方をしていました。

フレーム HETCHINS Original
size: c-c500mm top:540mm
タイヤ Panaracer 700×28C
リム RIGIDA 700C
ハンガー小物 Stronglight スポーク HOSHI Stainless♯15
ヘッド小物 un known ハブ Campagnolo Gran Sport SFQR
Sレバー Simplex フリー Cyclo 14×16×18×20
Fメカ Simpelx Competition ピラー Nitor 27,2
Rメカ Simplex Toue de France サドル BROOKS B15 Champion Standard
クランク Durax ハンドルバー PHILIPPE
リング Huret 48×40 ステム PIVO 90mm
チェーン DID バーテープ un known
ペダル Atom700 ブレーキレバー CLB
クリップ CHRISTOPHE ブレーキアーチ CLB Racer
ストラップ Alfred BINDA ボトルケージ un known
ガード Bluemel's Club Special ポンプ Apex Urtra Light

'60s  HETCHINS  Lightweight  Club Model 仕様表

■編集後記

今回は小生としてはちと苦手なイギリス車のクラブモデルということになりました。ご存知のように戦前のサイクリングはイギリスからのクラブモデルを使用したサイクリングが全盛でした。フロントバッグは使わずにサドルバッグに荷物を詰めて走りました。どちらかというと荷物は少なくして快走用・・・・・フランスで言う所のスポルティーフ的な自転車と言えると思います。
でイギリスはタイムトライアルが昔からさかんで家から走って行ってレース会場でガードその他外してトライアルに参加、そしてまたガードをつけて家まで走って帰る・・・・といった使い方をしていました。従ってガードなんかは簡単に外せるような構造になっています。クラブモデルの特徴として凝ったラグがあります。イタリアやフランスなどの車と比較しても凄く凝っています。この辺はやはり自転車の本場の文化でしょうか?マークなども手が込んでいて見ているだけでも愉しいですよね。今回は貴重なHETCHINSを取材するに当たり全面的にご協力頂いたZEUS2000さんにこの場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

No53

2010.1.29