「江〜姫たちの戦国〜」ゆかりの地を訪ねて   北の庄城址

元々歴史は好きな方ですが、今年の大河ドラマは・・・・・なんとあの浅井三姉妹の物語です。どうでしょうね、歴史に登場する姉妹でこれほど表舞台に出て来てなおかつ数奇な運命に翻弄された三姉妹も他にはいないのではないでしょうか?長女の茶々は皮肉な事に父母を殺した張本人の秀吉に見初められて側室となり、なんとあろうことか、鶴松と拾(後の秀頼)という秀吉の子供の母親となります。鶴松は幼くして病死してしまいますが、秀頼は秀吉の大切な、貴重な世継ぎとして秀吉の定めた後見人の五奉行によって見守られて次期天下人になるべくすくすくと育って行きますが・・・・五奉行の1人、家康が権力を着々と増強、虎視眈々と時期権力者の座を狙っていました。次女の初は18歳で京極高次に嫁ぎます。一方、三女の江は3回目の結婚で徳川家の三男秀忠と結婚、千姫を出産します。そして・・・・男子である竹千代(後の3代将軍家光)を出産、豊臣家と徳川家の協力関係の証として千姫は7歳で秀頼に輿入れします。これで天下泰平、豊臣家は安泰かと思われましたが・・・・・・???

・・・・そんなストーリーは下手な小説よりもずっとずっと面白く、今年年初からはNHK大河ドラマに嵌っています。(笑)前はやはり忠臣蔵が大好きで「峠の群像」などにも見入っていました。でサイクリングでゆかりの地など巡ったらさぞかし面白いのではないかと言うのは自然な事だと思います。今回はチト遠いのですが福井まで遠征してきました。天正10年(1582)に信長が本能寺の変で没するといわゆる清洲会議でお市の方は越前の柴田勝家に再嫁することになり、三姉妹と共に北の庄城に赴きます。三姉妹にとっては近江の浅井長政に続いての2番目の父でしたが、良く慕って幸せに暮らしました。・・・・しかし、そんな幸せも長くは続かず翌天正11年賤ケ岳の戦いが始まり・・・・・・父柴田勝家は敗走、北の庄城は落城して勝家とお市の方は自刃してしまいます。

福井市に北の庄城址と勝家、お市の方の墓所である西光寺があるので是非訪れたいと考えました。また比較的近い場所に勝家と同盟を結んでいた朝倉氏の城下町が一乗谷に有るので周回コースで見て廻ろうと考えて走ってきました。行きは旧街道である北陸道を行って、史跡を見学、福井市でおろし蕎麦も頂いて走行距離は約47km、手頃で見学も愉しいコースになったと思います。


■走行:2011.6.3
■コース:
鯖江市西山公園P〜北陸道〜西光寺〜北の庄城址〜福井市内で昼食〜足羽川沿い上る〜一乗谷朝倉氏遺跡史料館〜一乗谷朝倉氏遺跡〜県道18号〜金谷峠〜鯖江市西野公園P 走行:47km

■走行コースマップ       

■肖像画で見る柴田勝家、お市の方、浅井三姉妹

■柴田勝家

織田家家臣で信長亡き後次期権力者の座を秀吉と争いますが・・・・・次期権力者の座を狙うのは同じ織田家の信長の息子達も同様でした。三男信孝の強い勧めでお市の方は信孝の協力関係にあった柴田勝家と再婚することになります。

この時勝家は60歳(?)、お市の方は35歳でした。めでたく勝家にお市の方が輿入れして次期権力者の座を狙う三男信孝は早速動きます。秀吉の要求である三法師(織田家の家督相続者でまだ3歳だった)の扱いをめぐって秀吉と対立、勝家と共に戦の準備を進めてとうとう賤ケ岳の合戦となり・・・・・戦においては数段上の秀吉が優位に事を進めて織田信孝は切腹、柴田勝家軍も敗北、お市の方と共に自刃してしまいます。

柴田勝家辞世

夏の夜の 夢路はかなき あとの名を
                 雲井にあげよ 山時鳥

■お市の方

織田信長の妹です。実は姉がいてお犬の方といいました。佐治信方に嫁いでいます。

お市の方は絶世の美人だったと伝えられています。肖像画を見てもご覧の通り。三国一の花嫁と謳われて柴田勝家は舞い上がったのではないでしょうか?(笑)柴田勝家との結婚はご存知の通り浅井長政に続いて2回目で今度こそ・・・・と言う強い決意があったものと思われます。

織田家の為に身を挺して柴田家に嫁ぎましたが・・・・その幸せも1年持たず、約9ケ月で終わってしまいます。戦国時代に生まれて兄が信長と言うこともあり、夫勝家が賤ケ岳の合戦で敗北、最後は北の庄城で勝家と共に自刃して36年の生涯を終えます。


■お市の方辞世

さらぬだに うちぬるほども 夏の夜の
              
夢路をさそう 時鳥かな

■茶々

お市の方と浅井長政の間に誕生した三姉妹長女で後に淀殿と呼ばれます。

にっくき父母の仇であるはずの秀吉と側室の関係になり、(この辺はよく分かりませんが)10名以上いた側室でただ1人、秀吉の子を産みます。最初の子は鶴松といって3歳くらいで病死してしまいますが、その次の拾(ひろい、後の秀頼)を生んで豊臣家で絶大な権力を手中にします。

これで豊臣家も安泰かと思われましたが・・・・いかんせん、秀頼がまだ5歳の時に秀吉は亡くなってしまいます。これにより豊臣家に暗雲がだんだん立ち込めて来る事になります。


最後は大坂夏の陣で徳川家康の大軍に囲まれて秀頼と共に自刃して46年の生涯を終えます。

■初

浅井長政とお市の方との間の次女。
三姉妹の中ではこういってはなんですが、一番ごく普通の結婚をして生涯を終えています。夫は京極高次で関ケ原の合戦では近江大津城に西軍を足止めしてその功により若狭一国を与えられています。

生涯で一番の活躍はなんといっても大坂冬の陣で徳川家(妹の江)と豊臣家(姉の茶々)の間で豊臣家使者となってなんとか戦にならないように懸命になって両者の関係を取り持つ為奔走した事・・・・ですね。

しかしながら・・・・・その努力もむなしく翌年の大坂夏の陣ではついに姉の茶々とその子の秀頼は自刃、豊臣家は滅亡してしまいます。晩年は京極忠高の江戸屋敷で暮らして63年の生涯を終えます。

■江

NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」のヒロインでやはり浅井長政とお市の方との間に生まれた三女です。

結婚は生涯に3回、3回目は徳川家の秀忠と結婚して3代将軍家光を生みます。秀忠との間に子供は2男5女に恵まれて天皇家、徳川家に浅井家、織田家の血脈を残します。三姉妹で将軍の生母になったのは江だけで数奇な運命に翻弄されながらも懸命に生き抜きました。

大阪冬・夏の陣では姉・茶々と争うことになり、心中察して余りある物があります。徳川2代将軍秀忠正室、3代将軍家光生母として人生前半の波乱万丈の時代とは打って変わって人生後半は幸せで安定した生涯を送っています。

■参考文献

■角川文庫刊  戦国三姉妹
■著者: 小和田哲男


数々の資料に基づきこの本は「出来るだけ正確に」をモットーとして書かれています。実は各人の正確な生年月日など未だに分かっていません。多数の資料に目を通して浅井三姉妹の生涯を出来だけ正確に浮き彫りにしようと言うのが本書だと考えています。

著者の小和田氏は早稲田大学大学院文学研究科博士課程終了で専攻は戦国時代史とのことでおそらくこの方面では第1人者の方だと考えています。小生もこの浅井三姉妹についてはすごく興味があり、去年この本を見つけて早速購入しました。

下手な小説よりもずっと面白い実際に起きた歴史ストーリーということで興味は尽きません。毎週日曜日はこの本を参考にTVで「江〜姫たちの戦国〜」を見ています。(笑)

■長浜市長浜城歴史博物館編集    浅井三姉妹を歩く
■サンライズ出版刊

この本を買う気になったのは興味があるというのはもちろんですが、三姉妹ゆかりの地が家から近くてほぼ全部日帰りで行ける範囲にあるという事です。あの有名な関ケ原古戦場も近いし、三姉妹の生まれた小谷城もまたしかりです。

サイクリングで行ったら多分、愉しいのでは・・・・と考えて早速購入しました。まだ伊勢上野城址と北の庄城址しか行っていませんが、そのうちここに載っている三姉妹ゆかりの場所は是非全部行こうと考えています。今回の北の庄城址はコース取りも比較的楽で行きに北陸道でアプローチ出来るので旧街道も行けて大変愉しかったです。

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