晩秋の深坂古道を往く                                                     2013.12.3

■深坂古道とは

敦賀と琵琶湖北岸を結ぶ最短の連絡経路であった深坂越えは北陸五ケ国の雑物運送の重要な官道として古代より存在し越前から塩津山越えで塩津に出て水路で大津に向かったルートを「深坂越え」と言いました。敦賀市追分から西浅井町沓掛に至る古道で標高は約370m、長さは約4.5kmです。あの有名な紫式部も越えていて紫式部集に次のような詞書歌が残されています。

塩津山といふ道のいとしげきを賎の男のあやしきさまどもして「なほからき道なりや」といふを聞きて知りぬらむゆききにならす塩津山世にふる道はからきものぞと                                                                                                             「紫式部集」より

■現代語訳
塩津山という道の木草が大変茂っているので「輿」を引いて荷物を運ぶ人足が誰もみすぼらしい姿をして「やはりここは難儀な道だなあと言うのを聞いてお前たちも分かったでしょう、いつも行き来して歩き慣れている塩津山も世渡るの道だとしてはつらいものだという事が。

現在残されている深坂古道はそれ自体優れた文化的、学術的な価値を持っていて景観的にも大変美しく特に晩秋の紅葉の時期は筆舌に尽くしがたい美しさがあります。ただランドナーではチト厳しくここはやはりハイキングスタイルでそのスタイルで自転車と言えばこれはもうパスハンターですね。お弁当にお茶の道具を持って行って紅葉を愛でながら優雅なティータイムと行きたいものです。道自体は大変短いので余呉湖北側の林道も走る計画を立ててみました。


■走行:2013.11.24
■コース:JR新疋田駅〜深坂古道〜R8〜近江塩津〜林道池原文室線〜林道池原小谷線〜R365〜JR余呉駅  走行・約30km

■走行コースマップ

■プロフィール




























JR


100m

370m

120m






510m

134m

■ツーリングレポート

JR新疋田駅です。出発はAM9過ぎ。

←JR余呉駅から輪行しました。

駅からすぐの深坂古道入口。

                           深坂の集落を抜けて行きます。→

ここを左に曲がります。親切な看板があります。

当日の小生です。セルフで撮影してみました。このような古道はやはりパスハンターが
似合いますよね。


←美しい道です。このような所はまあ、最初だけ・・・・・ですが。(笑)

古道は大体このような感じです。まだ始めの部分です。

峠まであと1600m。いや、短いですが、雰囲気は抜群です。

小生の'98年製TOEI パスハンター。もう・・・・15年選手ですね。このようなハイキング道にはピッタリのマシンだと考えています。


←冒頭に紹介した「紫式部集」の歌碑。

落ち葉をカサコソ踏みしめて・・・・・晩秋の趣の有る峠越えになりました。大変雰囲気の良い道です。

     こちらは万葉集の歌碑。ウ〜〜〜〜〜ン、かなりアカデミックな道ですよね。



もうほぼ全部押して歩きましたが・・・・・大変愉しかったです。

紅葉はちょっと遅かったです。11月上旬あたり?

  深坂峠頂上に到着。ここでお約束のティータイムとしました。→

優雅なティータイムです。本当はドリップあたりで淹れたいですね。


←峠より近江側を望む。

     深坂地蔵堂です。中は拝見出来ませんでした。



←近江側は道がやや荒れていました。

   荷物の受け渡しをした問屋跡。石垣が往時の面影を伝えています。


←紅葉が未だ残っていました。

上は近江塩津駅です。下をくぐります。

←R8に出ました。しばらく近江塩津まで下って行きます。

林道池原文室線でまさかのラリー大会で待ちぼうけ。トホホ・・・仕方ない、ここでランチとしました。

←林道余呉塩津線を上がって行きます。写真は動物よけの扉です。

林道がかなりえぐれているのがお分かりでしょうか?

←林道池原文室線です。確かに景色は良いですね。

林道池原文室線と池原小谷線の分岐。向こう側が池原文室線です。

                      所々でパノラマが見えました。→

小谷に無事到着しました。もう1つの林道は・・・時間的に無理で諦めました。

               帰りのR365で大変美しい紅葉を発見→

■編集後記

このプランですが、今年の春実行していてその時は見通しが甘いと言うのか、3月だったらたぶんもう雪は無いだろうと言う・・・・で行ってみたら麓には確かに無かったですが、半ばあたりから上はもう股下くらい積雪があって到底無理、仕方なく引き返したという苦い経験があります。で季節的に紅葉のあたりならば多分間違いないだろうという読みで11月第4週目に行って来ました。、紅葉はやや遅かったですが、落ち葉をカサコソ踏みしめて大変趣の有る峠越えが出来ました。まあ言ってみればダートの、しかも歴史の有る古道の峠越えと言うわけで小生の大好きなサイクリングのスタイルの一つです。ハイキングのスタイル、靴で荷物はデイパック、マシンはもちろんパスハンターです。今回のような道ではあまり乗れませんでしたが、その方が却って雰囲気を味わうには好都合でした。普段はせわしない生活をしていますが、今回の峠越えではゆっくりと歩いて越えられて景色もゆっくり見られて紅葉も愛でることも出来て・・・・・充実した1日になりました。今回走りそこなったもう1つの林道も別の機会に是非走りたく思っています。