文学散歩 「青い山脈」の彦根散策その1

'63年封切りの映画「青い山脈」のエンディング、奥琵琶湖パークウエイ月出峠付近。真夏の時期でしたがカンカン照りの日を避けて曇りの日、なおかつ早朝作戦で行ってきました。   (走行:2011.8.15)

前回の文学散歩は三島由紀夫原作「潮騒」の舞台、わが三重の「神島」で、この時はハイキングで行って来ました。サイクリングはそれだけでも愉しいのですが、何か1つテーマを持って走ると何というか1本筋がピシッと通ってより一層愉しめるような気がします。小生はまあ読書は好きな方でいつも暇な時間は何か読んでいますね。小説「青い山脈」はまだ学生の頃本も読んだし、映画でも見ました。誰の主演だったかはトンと忘れてしまいましたが、戦後の青春物語ではあの有名なテーマソングと共にピカイチではないかと思います。調べてみたら・・・・なんと5回も映画化されていていかにこの作品が国民から支持されているかを如実に物語っていると思います。今回は第3作の彦根市が舞台の「青い山脈」の文学散歩に行くことにしました。

■あらすじ
古くからの伝統校である貞淑女子高校に転校してきた寺沢新子は通学の途中でクラスメートの松山浅子のスカートを汚してしまって弁償する事になり、家から鶏の卵を100ケ売ろうとしてとある金物屋に入ってみるとそこの大学浪人の六助から食事を作ってくれと頼まれて作ります。その六助と一緒にいる所をクラスメートの松山浅子に知られてしまって伝統的女子高校にはふさわしくないのでは?と人格を試す目的のニセのラブレターを寺沢新子はもらってしまいます。この事件が担任の島崎雪子や校長、で外部のPTAにも知られてしまって理事会で取り上げられる事となり・・・・・・・
戦後の日本を大いに元気付けた石坂洋次郎の傑作小説で特にこの作品の為に作曲された映画主題歌「青い山脈」(作詩 西条八十 作曲 服部良一)は国民的歌手の藤山一朗氏の抜群の歌唱力で長きに渡って歌い継がれています。第3作目の「青い山脈」テーマソングは神戸一朗、青山和子のコンビで歌われています。

■歴代「青い山脈」ロケ地と主なキャスト
第1作1949年作品は伊豆下田市が舞台で島崎雪子は原節子、寺沢新子は杉葉子
第2作1957年作品は岐阜県恵那市と中津川市が舞台で島崎雪子は司葉子、寺沢新子は雪村いづみ
第3作1963年作品は滋賀県彦根市が舞台で島崎雪子は芦川いづみ、寺沢新子は吉永小百合
第4作1975年作品は長野県上田市が舞台で島崎雪子は中野良子、 寺沢新子は片平なぎさ
第5作1988年作品は青森県弘前市が舞台で島崎雪子は柏原芳恵、寺沢新子は工藤夕貴

・・・・小生は第1作と今回の第3作を見ています。他の作品もぜひ見てみたいと考えています。

■青い山脈DVD

今回の文学散歩レポートはこの彦根がロケ地の'63年版「青い山脈」を見ないと全然面白くありません。是非見て頂きたいと考えています。

寺沢新子役吉永小百合はこの当時17歳、金谷六助役浜田光夫は19歳、日活ゴールデンコンビの青春物語で日活映画全盛時代でした。

■参考文献

石坂洋次郎原作の「青い山脈」は昭和22年から新聞に発表されて大好評になりました。原作と映画はちょっと異なっている部分もありますが、是非一読してから行くとまたよりいっそう面白さが増すと思います。なおこの文庫本は絶版で入手はちょっと苦労しました。

■自転車走行ロケ地は今・・・・

you tube:    http://www.youtube.com/watch?v=O_Mr0TQfnj4

赤丸の所が撮影地です。磯での「好きだ〜〜〜〜〜!!」と叫ぶシーンは琵琶湖ではなくて(磯の場所は琵琶湖には存在しない)敦賀あたりの日本海ではないかと考えています。

今回は車で奥琵琶湖と彦根市の2ケ所を午前中に廻ってしまおうと考えました。従って出発はAM4です。まだ暗い中を走ってとりあえず奥琵琶湖ドライブインへ。

・・・・なんと営業終了していました。何回もここに寄って休憩したのですが・・・・・

左手に琵琶湖を見て・・・・・・
もうすぐロケ地に差し掛かります。この道は琵琶湖一周サイクリングで何回か走りました。今はもう・・・・琵琶湖一周は何年も走ってないですね。トホホ・・・・

自転車4台、タンデム1台の計5台の走行シーンはこのあたりから始まります。左手に石垣が見えていて支えのある電柱など当時のままです。背景の賤ケ岳の山並みもそっくり同じです。真夏ですので草が多いのがちと難点かな・・・・・・・???

撮影地点から奥琵琶湖パークウエイ方面。丁度正面左手あたりがエンディングの撮影地点です。

月出峠付近です。多分この辺だろうと見当をつけて来ました。それにしても・・・・結構な登りです。映画では変速機無しの実用車で登っていますが、どうでしょう、6〜7パーセントはありますかね?

映画とほぼ同じアングルから撮影してみました。島崎先生と沼田先生が乗る実用車のタンデムがこの坂を登っていく様子が見られます。続いて新子、六助、笹井和子、最後にガンちゃん(高橋英樹)がハアハア言いながら登って行きます。笹井和子がガンちゃん、大丈夫かなあ・・・・と振り返ります。

これも映画とほぼ同じアングル。ここをガンちゃんこと高橋英樹が必死で走って行って・・・・・・当時はまだダートでこの急勾配、撮影はちょと大変だっただろうなあ・・・・と想像できます。・・・・・・・・・でカメラが右手にパンすると・・・・・・

エンディングはこの月出峠付近から琵琶湖を眺めるシーン。この景色は当時とあまり変わってないと思います。頭の中ではこの時「青い山脈」のメロディーが流れていました。

■彦根ロケ地散策の様子は次へをクリックして下さい。

2011.8.18