No89

2016.1.17

1998 Alex SiNGER Course Route

 フレーム  Tube;:Reynolds531 Alex SiNGER Size: 535mm TOP:535mm
 ヘッド小物  Campagnolo Record strada
 ハンガー小物  Campagnolo Record
 コントロールレバー  Huret
 Fメカ  Huret Rigid
 Rメカ  Huret Louison Bobet 5speed
 クランク  Campagnolo Sport 170mm
 チェーンリング  Huret Tour de France 51×47
 チェーン  Sedisport
 ペダル  Campagnolo Record strada
 タイヤ  VITTORIA Rally23
 リム  MASVIC Professional
 スポーク  DT
 ハブ  MAX-CAR Gran Flange 36H
 フリー  CYCLO 13~21 5speed
 サドル  IDEALE ♯134
 ピラー  Alex SiNGER Original 26.2mm
 ブレ-キアーチ  MAFAC TOP63
 ブレーキレバー  MAFAC
 ステム  Alex SiNGER Original 90mm
 ハンドルバー  PHILIPPE Professional 380mm
 バーテープ  COTTON

■美しいヘッド付近

チューブセット銘柄は定番のReynolds531。
■ヘッドセット Campagnolo Record Strada。

■コントロールレバー
コントロールレバーはHuret。レバーが2つありますが、1つはデテンション用。

趣味のマシンということでブレーキ台座は直付けになっています。当時のレーサーは強度低下と素材劣化を嫌って全部バンドで固定していました。ブレーキも直付けはせずにスティラップを使用してボルト止めが標準でした。

■ダウンチューブ、Alex SiNGERのロゴ
いや、美しいです。サンジェやエルスではロゴはこのように左側から見て読めるようになっています。従ってリムも左から見て読めるように小生は組んでいます。

■シートラグ付近。

この辺はいかにもフランス風でイタリアンレーサーでは絶対しない工作ですね。2本巻なんですがブルメタ、CP、金赤2本の線引きのコンビネーションが素晴らしいです。

■ブレーキアーチ

ブレーキアーチはMAFAC TOP63。
'60年代のMAFAC フラッグシップモデルですよね。
小生も1台使用しています。カッコ良くて性能もまあまあなんですが・・・・いかんせん予備の舟が無くて・・・・・少々困っております。取扱いに注意してシューを丁寧に交換するしかないですね。

■Fメカ

FメカはHuret Rigid。
ヘリコイド式で通常のロッド式は左右にレバーを動かしますが、このタイプでは前後に動かして操作します。チェンジ操作は前かがみにならないと出来ないのでこの後のモデルあたりからレバー操作によるワイヤー式で操作するように改良されました。

■チェーンホイール。
クランクはCampagnolo  Sport 170mm 鉄のコッターレス3ピンというちょっと変わったクランクで'70年代前半当たりの製品だったと思います。

■リング
チェーンリングはHuret Tour de france 51×47
当然スティールのリング当時はアウターとインナーの歯数差は3~4Tあたりが普通でした。


■ペダル

ペダルはCampagnolo Record Strada
Campagnoloのペダルは良く出来ていると思います。頑丈で精度も良くて小生ラインナップ60%はカンパのペダル(これ)です。

■チェーン
チェーンはSEDISPORT。 今まで使用したチェーンで1番良いチェーンでした。ピンに焼きが入っていて伸びが少なかったですね。耐久性は抜群でした。

■Rチェンジ

Rチェンジはご存知 フランスのチャンピオン、Louison Bobetの名前が付いた Huret Special Luison Bobetです。タケノコチェンジでSimplex Tour de Franceと双璧でしたよね。

■フリー
フリーは CYCLO Competition 13~21 5speed.

トランスミッション全景。ピカピカの部品が美しいですよね。'50年代のレーサーはまだチェーンステーは長めでした。今時のレーサーは指1本も入りません。

■サドル。

サドルはIDEALE ♯134。
詳しくは知らないのですが、本革製サドルとしては比較的新しいサドルだと思います。製品Noが3桁のサドルはこれしか知りません。


■シートピラー

シートピラーはAlex SiNGER Original 26.2mm
例のステムと同じで臼で固定するタイプですね。

■ステアリング。
ハンドルバーは PHILIPPE Professional, ステムはAlex SiNGER Original 90mm ブレーキレバーはMAFAC、いずれも旧刻印のものです。バーテープはコットンでニス仕上げになっています。

■前ハブ

ハブはMAX-CAR 特大フランジの特注品。36H。
後から特大フランジをハブにリベット止めした製品で日本に何台とないものになっています。

■後ハブ。

同じ仕様でやはり36H。

■クイック
クイックはSimplex 。ごく初期のクイックですね。

■スポーク
DTで組み方はイタリアン6本組になっています。

■リムはMAVIC Professional 36H。   ■タイヤはVITTORIA RALLY 23。

1998 ALEX SiNGER Corse Route 仕様表

■編集後記

この年末は年忘れランなど愉しいランを走る事が出来て清々しい気分でこの正月を迎える事が出来ました。3日昭和の森の新春サイクルミーティングも凄く穏やかで暖かくて、大変良い正月を過ごす事が出来ました。はたしてこの1年はどうなるのか?ちょっと気になるところですがそう心配はなさそうです。今年第1回目のクラシック名車アルバムですが、ようやく編集を終えることが出来ました。HP始めた頃はどおって事無かったのですが最近は長時間編集していると肩や首が・・・・・・凝って来ます。いやはや・・・・・なんとか100台までは頑張りたいと考えておりますが・・・・・どうなることやら・・・・・・???で最近チラッと考えているのが例のフォトブックでもう90台近く素材はあるので選りすぐりの良いマシンを何台かフォトブックにしたらこれ・・・凄く面白いかなあ・・・・と密かに考えています。ともあれ今回の素晴らしいAlex SiNGER Course Routeの取材に際しオーナーのへんりーさんには全面的にお世話になりました、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。  



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いつのまにか増えてしまった愛しい自転車達。
そんな自転車達の入手やレストアに、全てにわたってお世話になっている「アイズバイシクル」のT氏、いえ、親しみと敬意を込めて今後は「親方」と呼ばせて頂きましょう。彼を抜きには私の自転車趣味は何も始まりません。今回ご紹介させてもらう車は、その親方との出会いの始まった思い出深い車です。今から15年くらい前、誰に聞いたか忘れましたが、京都に面白い自転車屋が有ると聞いて行ったと思います。

最初は何だか少し取っ付きにくい印象でしたが、話をする内に同い年で彼も私も京都で大学時代を過ごし、ビゴーレ(当時の)グループの彼はキヨセ、私はカタオカに出入りしていた等々、そんな共通点が多く有って、次第に打ち解けたと思います。そんな彼の店で、天井から逆さになって吊って有ったオールクロームの車、それがこのサンジェとの最初の出会いでした。「アレックスサンジェ?」、当時、出戻り新参者の私にとってほとんど馴染みのない名前でした。ルネルス(当時はこう呼ばれていました)なら、高校時代、大阪のトモダやタカハシサイクルで何度も実車を見ては何時間もため息をついていたので割と身近でしたが、サンジェのマシンはその時が初対面でした。

ルネルスと比べるとより手作り感の強い仕上がりで、オールクロームという事も有って何だかとても新鮮な印象を受けました。しかも私が趣味的な自転車の世界に足を踏み入れるきっかけとなった某大先輩がサンジェにオーダーした車でした。そんな経緯も有って即、購入を決めました。しばらくはそのまま乗っていたのですが、他の自転車も順次完成し、あまり出番が無くガレージの片隅に置いている間にクロームがちょっと痛んでしまいました。そこでサビ隠しも兼ねて思い切ってペイントする事にしました。好きなメタリックブルーで塗ったのですが、何だかパッとしない仕上がりに自分のセンスの無さを痛感させられました。

この手の車の再塗装、再仕上げにはやはり豊富な知識と経験に裏打ちされた繊細で洗練されたセンスが要求されます。なので、私は口を出さず親方にお任せで仕上げて頂いたのがこの車です。ダブルの線引きや、逆剣先、ラグメッキ等々、色々なテイストを取り入れてパッとしなかった車が目を見張る様な大変身を遂げました。お世辞ではなく、親方のセンスの賜物だと思っています。生まれ変わったこのサンジェ、とても大切な私の宝物です。親方!本当に有難う御座いました!

■SPECIAL THANKS:へんりーさん