2008 TOEI COURSE ROUTE

クランクはコッタードのDuprat、チェンジはタケノコHuret Tour de Franceの'50年代を彷彿とさせるCourse Routeです。カラーはライトブルーメタリック+CP。

この車ですが、今時の最新カーボン11速車とは正反対の極にある車だと考えています。この部品構成では軽くなるはずはないし、フリーは4速、Fチェンジはヘリコイドのロッド式です。で本革サドル、今では珍しいチューブラータイヤ・・・・でも1口にロードレーサーと言ってもいろいろいあります。私は当然、趣味で乗るのでこういう昔の、性能はあまり良くないと思いますが(失礼)味のある、優雅な車の方が断然好きです。
もう、ハッキリ言って若くもないし、そう、あの全盛期当時の馬力も今は昔です。(笑)年を取ってくるとこういう趣味的な優雅な車で同好の士とブラブラ走る方が愉しいですね。それではオーナーのコメントです。

■TOEI クールス・ルートの説明です
この車は始めてのトーエイオーダーで、以前入手し乗っていた50年代のラファエル・ジェミニアニが老朽化していることから、それをモデルにオーダーしました。手持ちのナベックスラグ、レイノルズ531SLに12-10ミリ極細シートステーを使用。使用部品のほとんどがジェミニアニから移植です。オーダーの時もジェミニアニのフレームを東叡社へ持って行きアングルなどは変更したものの雰囲気はそっくりにノーベアで製作していただきました。今回はフランスマスプロ車風に作ってほしいとの要望に、ある意味特殊工作などの無い実に東叡社らしくない車になりましたが、ラグの接合部やシートラグ回りなどは隠し味がふんだんにあり、細部の丁寧な仕事は流石東叡社だととても満足しております。

■SPECIAL THANKS : discusさん

チェーンホイール。

クランクは鉄製の中空クランク、Duprat。昔、スギノダイナーホローという中空クランクがありましたが、それの元祖?アームは中空、凄く細くて見た目ほど重くはないです。

リングはSimplex50×45。3アームで'50年代では定番のチェーンリングです。

Fチェンジはロッド式ヘリコイドのHuret Rigid。左右ではなくて前後にレバーを動かします。

Rチェンジ。

Rチェンジは当時の最新鋭チェンジのHuret Tour de Franceタケノコ式5Sです。

他に当時の代表的チェンジに名選手ルイゾンボベの名前を冠したデテンション付のチェンジがありました。こちらのチェンジはWワイヤーで親子レバーになっています。


ウィングナットはHuret Luxe。

エンドは当然Huretですが、このチェンジは直付でなかった時代のブラケット付の為、エンドの直付用のブラケットをカットしています。

ブレーキアーチ。

非常に珍しいこのブレーキアーチはLAM Super Dural。
あまり聞いた事のないメーカーですが、'30年代あたりから存在していたようです。

当時のブレーキアーチはご覧のようにガードを装備する為のスペースが必要だったので股下寸法が長く(57mm前後)なっています。.

フレームは胴抜き及び剣先1/2CP仕上げになっています。

サドル。

当時は例外なく本革サドルでこの車は"PRYMA"という、聞いた事もないメーカーの良いサドルが使われていました。

この時代は銅鋲ではなくて鉄鋲が使われています。

ピラーはSimplex steel 26.6mm

ハンドルバー付近。

ハンドルバーは"PIVO"。当時のバーは幅は狭かったですね。この車も狭いバーを採用しています。
ステムは"CAMINARGENT"というメーカー(あまり聞いた事ない 汗)の素敵なステム。ラグの様な繊細な装飾があります。

ブレーキレバーはこれも見たことないレバーのCLB。
パッドなしのタイプになっています。


ボトルはハンドルバーにつけるようになっていて、フレームにはつけません。昔の本を見ると2連ボトルがハンドルバーについている車も見受けられました。

美しいヘッド付近。

チューブはReynolds531 Super Light Weightの薄肉チューブです。
で写真2つ上のサドルの所でシートステーがちょっと細いのに気づかれましたでしょうか?12mmだそうです。ウ〜〜ン、ちょっとフレームウィップ、剛性が気になりますが・・・・・・???

ラグはNervex、例によってTOEI社の仕上げは素晴らしいです。金線で縁取りがされています。
ヘッドパーツはStronglight P3。

ステムは"CAMINARGENT"の80mm。

問題のシートステー付近。

通常はこのサイズ(600mm)では16mmを使用します。この車は特別にオーダーして12mmだそうです。

乗り心地は当然柔らかくなります。長距離は少し柔らか目が具合が良いのですが・・・・

Reynolds531 Super Light Weightの貼マークは違っている?ようです。

ポンプ。

ポンプはフランスタイプ・クールス・ルートと来ればやはりAD-HOCですよね。この車はAD-HOC SPECIAL TOURISMEを使用しています。

この貼りマークがあるだけで車の風格が全然違って見えるから不思議です。


シートチューブはCPの胴抜きになっています。

Fブレーキアーチ付近。

ブレーキアーチは前述のLAM。いかにも'50年代然としたシルエットです。

ラグはNervex. クラウンはCP仕上げになっています。
ギャランティーマークの下にSuper Light Weightの刻印が有るのが分かります。

SレバーはHuret Tour de France。

タイヤはClement Paris-Roubaix。
ちょっと分かりにくいですが、リムはAVAチューブラーリム36H。

ハブ。

ハブはMAXI SF。Huret Luxe ウィングナットで止めています。この時代のハブはほぼ例外なくSteel製になっています。

スポークは星♯14ステンレス。

分かりにくいですが、フリーはATOM 14×16×18×21の4Sです。

ハンガー付近を左から。

クランクが・・・・・細くてスマートですね。
ペダルはあまり見たことないLyotard Course Luxe。
面白いペダルで両面踏めるようになっています。

クリップはAFA、ストラップはCHRISTOPHE。


AD-HOCのポンプはCampagnolo アダプターがついています。

リム。

もちろんフランスのリムで"AVA"。今ではもうクリンチャーになっていて、古典的チューブラーリムはちょっと入手困難になってきています。でも探せばまだあります。


フレーム tube:Reynolds531 SL  12mm seatstay
Lug: Nervex type "leger"
size:600mm top:570mm
リム AVA
スポーク Hoshi ♯14 Stainless
ハブ Maxi 36H
ハンガー小物 Stronglight フリーホイール Atom 14×16×18×21
ヘッド小物 StronglightP3 ハンドルバー PIVO
Sレバー Huret "Tour de France" バーテープ Cotton
Fメカ Huret "Rigit" ステム Caminargent 80mm
Rメカ Huret "Tour de France" 5speed ブレーキレバー CLB
クランク Duprat 172.5mm ブレーキアーチ LAM "Super Dural"
チェーンリング Simplex 50×45 サドル "PRYMA"
チェーン Sedis ピラー Simplex 26.6mm
ペダル Lyotard "Course Luxe" ボトル TA "Tour de France"
クリップ AFA ボトルケージ TA
ストラップ CHRISTOPHE ポンプ AD-HOC "TOURISME"
タイヤ Clement "Paris-Roubaix" ポンプアダプター Campagnolo

2008  TOEI  COURSE  ROUTE  仕様表

■編集後記

この車ですが、完成して到着した翌日でしたか、クラシックロード走行会で早速走りました。まあ普通は慣らしで近所をちょこちょこっと走って気になった箇所を手直しして・・・・・本格的に走るのは手直しが落ち着いてからですが(私の場合)、当日は無事走ってというより素晴らしい走りを披露して頂きました。もう'50年代の素晴らしい部品がついていて・・・・この車の前身は前にご紹介した"GEMINIANI"です。この部品をTOEI製フレームに移植してこの車が完成した・・・と言う訳です。今から一からこれらの部品を集めるのは至難の業で、私も羨望の眼差しで見ております。(笑)いつかはこの車みたいな超クラシックなタケノコチェンジのCourse Routeをオーダーしたいと考えています。この車は良いお手本になりますね。取材にあたりDiscusさんには全面的にご協力頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

2009.3.6

No45