2006  TOEI  LONGCHAMP

素晴らしい車を多数お持ちのつっちーさんの今回のこの車は、Rene'HERSEのカタログで言う所のLONGCHAMPで快走用の車です。フランスタイプですが、ガード処理なんかはイギリス風?になっています。カラーはホワイト+剣先CP。

今回のクラシック名車アルバムはまたまたつっちーさんの最近出来たTOEI LONGCHAMPをご紹介させて頂くことになりました。
快走用の車LONGCHAMPですが、たとえばSPORTIF, PARIS-BREST, DIAGONALE等と比較してどこがどう違うのか?と質問されてもFキャリアがつくつかないとか、チェーンホイールがWかTか、ガードステーの本数、取り付け形状の違いとか、基本的にあまり違いは無く、機能に関してはほとんど同じと思っております。ですので「ここが違う」というのは当方には良く分かりません。詳しい方のご教授お願いします。ホイールは700C、部品構成は'70年代の懐かしい頃、1番の特徴的な部分はチェーンホイールでしょうか?板はTA  Professionalですが、インナー30Tが装着してあります。ハテ?それではオーナーのコメントです。


私が学生時代(昭和50年頃)に自転車を始めたころに、金欠でいつも羨望のまなざしでエルスやサンジェを見ていたころのイメージをここに結実させて出来上がった車です。乗りやすさと機能を最優先に仕様を決めました。
 サドルのブルックス プロフェッショナルは1973年製で初めて購入したサドルで35年位使っています。
中でもディレーラーについては一度は使って見たかったスーパーLJのフルセットです。また、ワインマンのブレーキは引きが非常に軽く効きもすばらしく感動ものです。TAプロフェッショナルアダプタはアーム部をすべて手で磨き上げてあります。インナーの取付穴は大阪の田川のオヤジ製で約25年前のものです。シクロツーリストよりも強度がほしく、しかも30Tが使いたくてこのようになりました。実際に乗ってみましたが想像以上の乗りやすさです。


2006年3月1日完成 納期1年

■SPECIAL THANKS: つっち−さん

1番特徴的なチェーンホイール。

クランクはStronglight49D 165mm。
問題のチェーンリングは50×43×30のトリプル。

TA Professionalアダプターを加工してインナー30Tを取り付けできるようにしています。取り付けピンの数は通常11本ですが、なんと17本。

チェーンはIZUMI 3/32。
FメカはSimplex Super LJ。

チェ−ンステーはオーバルタイプでギヤのつぶしが無いタイプ。

リヤメカ。

リヤメカはFメカと共通のSimplex Super LJ。オール軽合金製であり、
完成度の高いメカだと思います。私個人としましてもお気に入りでいくつか買い込んで今も何台か使用しています。

エンドはこのタイプにしては珍しい、ロードエンドのSimplex。Simplexのロードエンドには種類がいくつかあります。
フリーはCYCLO PANS 13×14×15×18×21×24 6speed。

チェンジ用アウターはCLB軽合アウターです。このような小物部品にも神経を使って極力軽くしています。

サドル&ピラー。

サドルはもう見てお分かりのように最高級の'73年製BROOKS PROFESSIONALです。'70年代のRene'HERSE LONGCHAMPも同じBROOKS PROFESSIONALを採用していますね。

ピラーはもちろんSimplex 27.2mm バッジ付きのものです。

美しいヘッド付近。

チューブはReynolds531、ラグはTOEI Original type-B、ヘッド小物はCampagnolo Record Stradaです。

ポンプはAD-HOC Spesial Courseですが、写真を見てあれっ?思いませんでしたか?やや短くなっていて、17'だそうです。通常は18'ですが、うまい具合にシャフトカット加工のやや短めのAD-HOCを入手出来てピッタリ合って良かったとのことでした。

ステムはTOEI  Originao 50周年のFIAMME タイプ80mmのもの。特製バッグサポーターが装備されています。

Fキャリア付近。

懐かしいこのバッテリーランプはNational製。単2が3本入るやつですね。

キャリアはTOEI Original 6mm。電装はこのバッテリーランプだけのようです。

ブレーキアーチ。

ブレーキアーチもjこの車の特徴的な部分になっています。
アーチはWEINMANN VAINQUEUR♯999 610  52mmのセット。
なんと大胆に表面を削って"TOEI"のロゴを入れています。

ブレーキの効きは良いそうです。私の車はMAFAC一辺倒です。
どのような効き具合か興味あります。

ガードTOPはフレームカラーと同色で塗ってあります。おしゃれですよね。

ハンドルバー付近。

ハンドルバーはCINELLI Giro de Itary 380mmのもの。
番手で言うと♯64ですね。CINELLIは幅や曲がり、ドロップの大小など(♯63♯64♯65♯66など)いろいろな種類があって自分にピッタリのバーを見つけることが出来ます。

バーテープは本革製BROOKSのもの。これ、凄く高価なバーテープです。

ステムはTOEI50周年記念Original FIAMMEタイプ80mm。
ブレーキレバーはWEINMANN。

シートチューブ。

チューブはReynolds531。
ラグはTOEI Original type-B。ラグのCPはこんな具合。シートステー上端もCP仕上げになっています。

シートステーはこの写真を見る限り16mmのものに見えます。
チューブ肉厚が厚いのとシートステーが太いのでこのサイズ(535mm)
のフレームとしては高剛性のフレームといえると思います。

Tマークの上のマークは所属クラブのマークです。
本所マッドガードには補強版が取り付けられています。

ハンドルバーを横から。

バーはCINELLI♯64 380mm。サイズの小さめの車には良く似合うバーだと思います。

ヘッドチューブはラグ部分までオールCP仕上げになっています。

リフレクター。

一見JOSかな?と思いましたが、今は亡きRene'HERSEが好んで使用していた"ULO"。今では入手困難だと思います。

ガードに入っている白ラインがおしゃれですよね。
ステーはTOEI製のものです。通常はU字状のステーを使用しますが"LONGCHAMP"仕様としてこのイギリスタイプ?の特注ステーを使用しています。



ペダル。

ペダルはLYOTARD♯65のブラックアルマイトのもの。
クリップはCHRISTOPHE。ストラップはALFREDO BINDA。

ハンガー部分を左から。

コントロールケーブルは完全内蔵になっています。
Simplex Super LJは前引きなんですが、ワイヤー剥き出しではこすってしまうのでアウターでカバーしています。

リヤエンドを左から。

ハブはCampagnolo NUOVO TIPO 36H。通常は120mmですが、中空シャフトとクイックシャフトを交換して126mm 6S用にしています。

エンドとステーの接合部分が非常に美しいですね。

リム。MAVIC700C 36H。今ではポリッシュ仕上げのリムは非常に少なくなりましたが、Grand Boisで 650B 700Cとも今でも販売していて非常に有難いですね。

タイヤは今では絶版のMICHELIN 700×28C。タイヤもGrand boisで26C、28C、30Cとラインナップが揃っていて心強い限りです。ガードの先端に注意。このような所までTOEIは気を使って美しく仕上げています。

2006  TOEI  LONGCHAMP 仕様表

フレーム Tube:Reynolds531     OVAL Chainstay
TOEI  Original lug Type-B    END: Simplex
size:535mm top:540mm
タイヤ MICHELIN 700×28C
リム MAVIC 700C 36H
スポーク Stainless 17/15
ヘッド小物 Campagnolo Record Strada ハブ Campagnolo NUOVO TIPO 36H
ハンガー小物 Stronglight フリー CYCLO PANS 13×14×15×18×21×24
Wレバー Simplex Super LJ サドル BROOKS Professional
Fメカ Simplex Super LJ ピラー Simplex 27.2mm
Rメカ Simplex Super LJ ハンドルバー CINELLI Giro de ITALY 380mm
クランク Stronglight49D 165mm ハンドルバーテープ BROOKS Leather
アダプター TA Profrssional ステム TOEI Original 80mm
チェーンリング TA Profrssional 50×43×30 ブレーキレバー WEINMANN
チェーン IZUMI ブレーキアーチ WEINMANN VAINQUEUR♯999 610  52mm
ペダル LYOTARD ♯65 BLACK ボトル TOEI
クリップ CHRISTOPHE ボトルケージ TOEI
ストラップ ALFREDO  BINDA ポンプ AD-HOC Special Course 17'
ガード HONJO        Stay: TOEI  Original バッテリーランプ NATIONAL

■編集後記

この車を最初に拝見したのは去年のTOM2008でした。その時はあまり強い印象はなかったのですが、今回、クラシックロード走行会でまた拝見して良く見ると凄く凝った良い車なので取材をお願いしてしまいました。
車は'70年代の典型的なフランスタイプ快走車になっています。部品はもとより、塗装、CPなんかもなかなか凝っています。私の車ではこのようなCP仕上げの車は1台も持ってないです。最近はTOEI社でもCP仕上げのオーダー車が多いそうで、「下地仕上げが大変なんだよね・・・・」とボヤキが聞かれました。(笑) チューブはReynolds531、オリジナルラグ、フランス'70年代一級部品使用のこの車は今後オーダーする方の大変良いお手本になると思います。インナー30Tを装備して急坂でも楽々登坂、この車の活躍するシーンは大変多いのではないでしょうか?今回の取材にあたり、つっちーさんには全面的にご協力頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。最後まで見て頂いて有難うございました。

N047

2009.6.19