No76

2012.10.12

2002  Alex SiNGER  Sportif

■編集後記

このHPでは前々からツーリングの記事とメカに興味の有る方の為にクラシック自転車のご紹介と言う2本の柱で成り立っています。幸いどちらのファイルも好評の内に推移していて(と思っています)ファイルが完成するとさて次は・・・・・などと考えてしまいます。今回のマシンはもう絵に描いたような'50年代、正にゴールデンエイジのフランスタイプスポルティーフで小生が最も好きな時代の好きなタイプのマシンということで取材をお願いしてしまいました。(笑)そう、この時代はまだパンタ式一辺倒ではなくてタケノコやヘリコイドやら変速機1つを取ってもバリエーションが多数あってまたハンドメイド工房も多数存在していてそれぞれが個性を主張していていや、大変良い時代だったと思っています。でその時代の部品は数は非常に少ないですが入手可能でまたその時代の雰囲気、仕様、工作で当時のマシンを再現することも可能です。今回のマシンはそういう事で出来るだけ忠実に当時の部品、当時の仕様工作で古き良き時代のマシンを再現したものになっています。このファイルを見て当時の素晴らしいフランスタイプゴールデンエイジのマシンの雰囲気が少しでも伝えられたら・・・・・と考えています。今回の取材に際してオーナーのKURONBOさんには全面的にご協力頂きました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

2002  Alex SiNGER  Sportif  部品仕様表

タイヤはWOLBER INTERNATIONAL チューブラー。やはりチューブラーは軽いです。

リムは今は非常に入手困難なMEPHISTO。"A BLOCS "は中にバルサが入っているタイプ。

Alex SiNGERのダウンチューブのロゴ。パリの店で入手しておいた本物だそうです。

ハンドルバー。ハンドリバーはノーマーク400mmのもの。ブレーキレバーはお馴染みLefolのパッドなしのものです。

Rメカ。

Rメカはもうご存知、Huret "Special Louison Bobet"です。当時の傑作変速機でSimplexのTour de Franceと覇を競っていました。ワイヤーが2本で デテンション機構を装備しています。

当時はまだ直付けエンドが開発されてなく変速機にエンドへ取り付ける為のブラケットが装備されていました。この辺はCampagnoloが先んじていてGran Sport用の穴の開いた専用エンドがこの時すでに開発されていました。

ウイングナットはBellのブロンズ製の珍しいものになっています。

ちょっと見はStronglightあたりかなあ・・・・と思っていたのですが・・・???見たことが無いクランクでメーカーは?です。長さは170mm。歯も同じくメーカー不明で50×47。
いや、この辺は力量不足を痛感しております。詳しい方のご教示をお待ちしております。

FメカはHuret ヘリコイド式で Rigidがレバーで操作するタイプに対してこちらはワイヤーで操作するようになっています。

■TOEIで修正後のマシンです。

ブレーキ直付け台座の位置がやや合ってなくて台座交換となりました。

ハンガーのワイヤーリード。本来はチェンジ用とデテンション用の2本のワイヤーの為のものです。写真では1本がFチェンジに行っているのが分かります。

同じく操作レバー。外側の小さなレバーがデテンション用のレバーです。本来はF用のレバーが反対側にあるはずですが・・・・???

R変速機はTour de Franceに3回連続優勝した Louison Bobetの名前を冠した当時のタケノコ変速機の傑作です。この時代の変速機の特徴としてタケノコはテンションがやや弱いのでデテンション(強制的にテンションを取る)機構がついていてそのレバーを引くことによってテンションを強制的に取るようになっています。

■当初送られてきた時の写真です。

■Special Thanks: KURONBOさん

部品構成は絵に描いたような'50年代の、正にフランスゴールデンエイジのAlex SiNGERです。フレームカラーですが、オーダー当初はオールCPでした。で紆余曲折があり現在はブルーメタになっています。それではオーナーのコメントです。

■オーダーのきっかけは?
ビールのO氏とサンジェの大御所A氏らと2001年のサンジェラリーの帰り道今回のサンジェラリーの事を話しているうちにまた一台欲しくなり皆が作らないようなサンジェを考え手持ちのボベスペシャル(4スピード)・リジドをA氏を口説き、5速のボベスペシャルとワイヤー引き(リジド?)とトレードした。オーダーはA氏に依頼し今回 サンジェの古いカタログには該当するモデルが無いため適当にパーツの名前を書き込んだ。ハブは大フランジと書いたらプリオールが付いてきた。エルネストの勘違いか?デテンションワイヤーリードダボがなく親子レバーの子レバーでフロント変速機のワイヤーを引いている。

センタープル台座も位置がズレていた色はいつもの用にエルネストにお任せでオールクローム。なんと! レホールブレーキレバーの空箱が付いてきた。エルネストにクレームしたらブレーキ台座は 輸送中のダメージではないかと?ベルのウイングナットは変速機がユーレーだからユーレーにした。ワイヤーリードとフロントレバー件はノーコメント、パリに送り返し治そうとは考えず東叡社(浦和工場)に持ち込みブレーキ台座交換TOP63レストアデテンジョンワイヤーリードフロントレバー台座ユーレーレバーをフロント用に改造塗り替えを依頼した。

星野さんの話ではエンド近くまで火入れするからメッキは諦めくださいとのこと。デカールは以前エルネストから貰いました。オリジナルです予定より 物凄く早い出来上がりに支払いが大変でした(笑) U野氏のサンジェが確かNo.3291で2003完成なのに私のNo.3296は2002/8に完成でした。

サドル。

サドルはお馴染みのIDEALE♯90。
ピラーはAlex SiNGERオリジナルで26.2mm。

ペダル。

ペダルはあまり見かけないLyotard。番手がちょっと分かりません。No45でもないし、No65でもないです。
クリップストラップはCHRISTOPHE。

美しいヘッド部。

チューブはReynolds531 7/10、ラグはAlex SiNGERオリジナル、ヘッド小物はStronglightV4。ステムはAlex SiNGER オリジナルアヘッド式95mm。クラウンは肩が水平になっているものです。

問題のWレバーですが、親子レバーでR変速機のチェンジとデテンションの操作をします。F側はR用のレバーをアイズさんで入手、TOEIでF用に改造して後から取り付けました。

ブレーキアーチ。

ブレーキアーチは・・・・・全体の部品構成から言うとやや新しい感じのMAFAC TOP63。元々はDural Forgeあたりがついていたようです。

TOP63は舟の上下アジャストの範囲が非常に狭くて直付け位置には細心の注意が必要で、また高度なロー付け技術が要求されます。

ハブ。

初めて拝見したPriaulx(プリオール)の大フランジハブ。
フランジはリベットで取り付けられています。
スポークは4本組でイタリアンですね。

ポンプ。

ポンプはAD-HOC Profrssionnel。
Special CourseやIntegraleなどは良く見かけますが、このポンプはあまり見かけません。

ダイナモ起倒レバーの様子がこの写真から分かります。

ヘッドライト。

このタイプには1番良く似合うJOS 431C。
写真では分かりませんが、今風にLED仕様になっています。

テールランプ。

テールランプはヘッドとお揃いのJOS FCD。やはりLED仕様になっています。Alex SINGERではこの位置にテールランプを装備しているマシンが多いですね。

ダイナモ。

ダイナモはJOS P8。左シートステーに取り付けられた操作レバーで走行中でもON-OFFが可能です。

フレーム tube: Reynolds531  7/10  original Lugs  size:c-c 545mm  top:550mm
ヘッド小物 Stronglight V4
ハンガー小物 Stronglight
Wレバー Huret
Fメカ Huret
Rメカ Huret Luoison BOBET 5speed
チェ−ンホイール unkown 170mm 50×47
チェーン SEDISORT
ペダル Lyotard
クリップ CHRISTOPHE
ストラップ CHRISTOPHE
ガード Petitijean
タイヤ WOLBER International
リム MEPHISTO
スポーク stainless ♯15
ハブ Priaulx 36H
ウィングナット Bell bronze
フリー CYCLO PAN 15×17×19×21×24
サドル IDEALE♯90
ピラー Alex SiNGER original 26.2mm
ブレーキアーチ MAFAC TOP63
ブレーキレバー Lefol
ハンドルバー nomark 400mm
ステム Alex SiNGER Original 95mm
バーテープ cotton
ダイナモ JOS P8
ヘッドランプ JOS 431C
テールランプ JOS FCD
ボトルケージ VIT
ポンプ AD-HOC Professionnel