1996 TOEI Course Route Special Lightweight Model

総重量わずか6.6kgの超軽量クールス・ルートです。今時のカーボンバイクに負けないその秘密とは・・・・?カラーはシルバーメタリックです。

今回ご紹介するのは超軽量車のカテゴリーに入るTOEI Course Routeです。オーナーのYASU氏は失礼ながら小柄であり、サイズは小さく、チューブは薄いものを選択出来るのでパーツも軽いものを選んでこのような軽量車を企画することが可能になりました。相当昔に今はなきパターソンズハウスでやはり超軽量車を作られた経験が有り、その経験が今回生かされたようです。体格が大きくて体重がある人は軽量車は相当困難です。理由はチューブの薄い物を選択できない(薄いとハンガーウィップが大きくなってパワーをロスする)のとパーツ、特にリムや(軽いリムは無理)スポークの数を減らせない、細いのを選択できない、タイヤも軽いタイヤは無理・・・などマイナス要素が多いからで、やはり小柄な方の方が軽量車を作る上では有利です。パーツ構成を見てお分かりのように可能な限り軽い部品を選択されています。私も出来たら1台くらいは欲しいのですが・・・・体格上諦めています。それではオーナーのコメントです。

制作は1996年、以前にパターソンズハウスで7.5kgの軽量車をオーダーした事があるのですが、サカエロイヤルESLの3点セットを使用して軽量車を作って見ようと思い、TOEI社星野氏にフレームセットとフォークを1800g以下と注文をつけました所見事1760gの仕上がりでした。現在の完成車重量は6,6kgです。

SPECIAL THANKS: YASUさん

チェ−ンホイール。

クランク、リングともSAKAE ROYAL ESL 45×42。
フィキシングボルト、5ピンともチタンのようです。

チェーンはピンが中空のREGINA SL。このチェーンは普通のチェン切りが使用できません。この写真でダウンチューブのあたりに普通のピンの箇所があり、そこで切ったりつないだりします。

ペダルはMIKASHIMA RX-1 TITAN SHAFT。
ウ〜〜〜ン徹底的に軽量部品で纏めていますね。
 

リヤチェンジ。

Huret JUBILEE(50周年)は軽量な変速機なんですが、その中でもケージに穴を明けた見るからに軽そうなモデルを採用しています。

フリーは・・・・・そう、Campagnolo アルミ製の高価なものです。
13×15×17×19×21×23の6スピード。

ハブは三信デュラルミンシャフトでクイックレバーは省略してあるものです。

サドル。

サドルは見るからに軽そうなチタンベースのSELLE ITALIA Flight TITANIUM。重量はカタログを見ると135gですね。

ピラーはSAKAE ROYAL ESL 27.2mmです。

また内蔵にすると重くなるのでケーブルはベアシステムになっています。

美しいヘッド付近。

チューブは丹下プレステージスーパーライト。丹下チューブセットの中では最軽量のチューブセットです。TOP、 シート、ダウンチューブの肉厚は0.7t〜0.4t〜0.7tであり、取り扱いには細心の注意が必要です。

ラグはNervex Professionalのラグを加工しています。仕上げがきれいですね。ヘッドセットは丹下バンテージ。もちろん、アルミ製の軽い物です。

ステムはSAKAE ROYAL ESL 70mm、バーは3T "Super Leggero"、
幅は400mmです。

ちらっとシングルレバーが見えていますが、なんと樹脂製の"MODOLO"ですね。

ステム、ハンドルバー付近。

ステムは大きな穴を開けて軽くしています。
バーは3T "Super Leggero" 400mmです。

ヘッド付近を前から。

ブレーキアーチはMAFAC "KATHY"カンティーブレーキです。
本来は子供用とされています。どうでしょう、ブレーキアーチの中では最軽量の部類だと思います。

タイヤはPanaracer "Tour Guard" 200g。この種のチューブラータイヤではやはりイタリア製のものに良いタイヤがありますが、今はちょっと入手困難ですね。

リムはMAVIC GEL 280。鳩目つきでそこそこ丈夫なリムだと思います。鳩目がつくかつかないかでリム強度は全然違ってきます。やはり安心してガンガン走るには個人的に鳩目つきの物が良いと考えています。

ハンドルバーを横から。

ハンドルバーは3T "Super Leggero" 400mmです。
ブレーキレバーはMAFAC Promotion。レバー部に多数穴が開けられて見るからに軽そうです。

ペダル。

ペダルはMIKASHIMA RX-1 TITAN SHAFT。クリップはMIKASHIMAのアルミ製。
ストラップはCHRISTOPHE。金具はアルミ製のものです。

Fメカ。

FメカはCampagnolo Sport。ロッド式であり、チェンジの際はちょっとかがまないと手が届きません。

私の駆け出しの頃はまだ売っていましたが、今では珍しい部品といえると思います。

シングルレバー。

軽量部品で有名な"MODOLO"のレバーです。人間工学的に上に反り返っていて使いやすくなるように工夫されています。

後ろハブを左から。

クイックレバーはありません。6角レンチで操作してホイールを外したり固定したりします。

それにしてもシート、チェーン各ステーのエンドの処理、仕上げが素晴らしいですね。

ハンガー部分を左から。

通常はチェンジワイヤーが走っていますが、内蔵でもないのに見えないのはやはりスッキリしていますね。

FメカのCampagnolo Sportの左側はこのようになっています。

リムはMAVIC GEL280。穴数は28穴であり、体重の重い方はこの車は乗れません。リムも軽い物を選択してなおかつスポークホールも28のものを選んでいます。

タイヤはPanaracer "Tour Guard"ケブラーであり、丈夫なタイヤを選択しています。

フレーム Tube: Tange Prestige Super light
Lug: Nervex   end: SHIMANO
size:500mm top:525mm
  1760g
ストラップ Christophe
タイヤ Panaraser "Tour guard"
リム MAVIC GEL 280
ヘッド小物 TANGE VANTAGE スポーク ♯15〜♯16 Stainless
ハンガー小物 SAKAE Royal ESL ハブ SANSHIN Dura Hub Shaft
シングルレバー MODOLO フリー Campagnolo 13 15 17 19 21 23
Fメカ Campagnolo Sport ハンドルバー 3T Super Leggero 400mm
Rメカ Huret Jubilee バーテープ OGK Leather
クランク SAKAE Royal ESL ステム SAKAE Royal ESL 70mm
チェーンリング SAKAE Royal ESL 45×42 ブレーキアーチ MAFAC "KATHY"
チェーン REGINA SL ブレーキレバー MAFAC "Promotion"
ぺダル MIKASHIMA RX-1 TITAN SHAFT サドル SELLE ITALIA Flight TITANIUM
クリップ MIKASHIMA ピラー SAKAE Royal ESL

1996 TOEI Course Route Special Lightweight Model

■編集後記

今回の超軽量車はサイクリストならば誰しも一度は考える車ではないでしょうか?、私も随分前に考えて一応Reynolds531 Special Light Weightのスポルティーフを所有しています。フレームはまあ軽いのですが、パーツがいかんせん重く、軽量車とはとても言えません。(笑)サイズの大きい車は軽量車は非常に難しく、一番のネックはチューブを薄くすると必ずハンガーウィップが出てパワーロスしてしまい、乗りにくい車になってしまいます。で寿命も短くなり、あまり得策とはいえないと思います。軽量車はサイズが小さい方が絶対有利で前3角も小さくなるのでチューブもうんと薄いのを使ってもそこそこ強度はあります。ラグもつけなくて良いし、(大きい車はラグは必要)リムも軽いリムが使えてスポークも本数は少なくて済みます。今回の車はそういう条件を全部備えていてなおかつ考えられる出来るだけ軽いパーツを使用している素晴らしい車に仕上がっています。軽量車を考えている方には良いお手本になると思います。今回の取材でオーナーのYASU様には全面的にご協力頂きました。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。さて今回の車でNo48、あと2台で50台になります。いつも見て頂いて有難うございます。

2009.7.17

No48