NO58

2010.6.19

1992 TOEI  TANDEM  type "VACANCES"

真横からのフォト。現在手に入る世界最高水準のタンデムです。パーツはもとよりフレーム素材も厳選して一流品のみを使用しています。

今回のタンデムですが、以前にも登場して頂いた常連の青レンガさんの最初のタンデムです。前にUPした赤色のタンデムはこのマシンの後に出来上がりました。前回のタンデムは競技用"CHANTELOUP"でしたが、今回はツーリング用"VACANCES"です。いや、個人で競技用とツーリング用タンデムしかもTOEI ハンドメイド一流品所有されているというのは・・・・・本当に驚きです。小生も一度計画して部品なども集めましたが、嫁さんとの身長差と仮に作ったとしてそんなに頻繁に乗れない、また置く場所も無い・・・・ということで諦めてしまった経過があります。それともう1つ、現在の日本ではタンデムには厳しい交通事情もあります。所有する、というのは今の日本にはちょっと厳しい現実があると考えています。それではオーナーのコメントです。

タンデムフレームはソロと違い2名で体重を支え振動、荷重にも耐えなければならない為にあらゆる意味でフレーム部品とも絶対の信頼が求められます。目下日本ではタンデムのオーダーを受けているビルダーは十指に数えられる程だと思いますが、私は過去にも数多くのタンデムを生み出しそのノウハウの蓄積も充分な東叡社に依頼することにしました。フレームスケルトンついては一切東叡社に一任しましたが、唯一お願いしたのはストーカーのポジションをユッタリさせたいと言う事でした。ルネルスポリーシャントルーの様に後立パイプをカーブさせてホイールベースをつめるのは確かに運動性向上には役立つとは思いますが私達の様に中年夫婦がユッタリサイクリングする道具としてはこのような工作はしない方が良いと判断しました。

SPECIAL THANKS: 青レンガさん

■その1 フレームが出来上がるまで

フレーム製作に当たっては原寸図面を引くことから始まりました。最初のタンデムという事でTOEI社が得意とする優雅なフランスタイプとすることにしました。フレーム素材に関しては当時MTBフレーム素材でオーバーサイズのものがあり、これを使用する事にしました。

■使用チューブ       : タンゲ プレステージオーバーサイズ
シート ダウンチューブ    : 31.8mm   0.9t〜0.6t〜0.9t D/B
TOPチューブ         : 30.0mm   0.9t〜0.6t〜0.9t D/B
シートステー         :16.0mm    0.8t
チェーンステー        : 22.0mm    0,8t
■使用チューブ       : Reynolds531 for TANDEM
Fフォーク           : 31.7mm×18.0mm  1.4t×0.9t
ベースチューブ        : 50.0mm×25.0mm  0.9t

 

前3角が出来上がった状態。まだFフォーク、後TOPチューブやベースチューブ溶接はまだです。写真では良く分かりませんが向こう側には原寸でフレーム設計図が描いてあります。前3角の左に見えているのが後TOPチューブ。

使用チューブはオーバーサイズでラグ付なのでラグはオーバーサイズチューブに合うパイプからワンオフ手作りになります。

向こう側のチューブはラグ加工済みの後TOPチューブです。あらかじめラグ加工してあるのが分かりますね。

チェーンステーもエンドが溶接加工してあるのが分かります。

Reynolds531前フォーク用のクラウンはインゴットから削り出されました。Reynolds531タンデム用前フォークは31.7mmもあり通常のフォークよりも大きく丈夫になっています。このタンデムに使用するガードはLefol 42B用55mmのものです。

←前フォークが出来上がりました。上の写真ではクラウンのヒゲの加工はまだの状態ですが、完成ではちゃんと加工してあります。ロックナット寸法はMAX-CARタンデム用ハブに合わせた110mm。

バックフォークが取り付きました。チェンジはCYCLO Randonneurです。前後ハンガー間は591mm、ベースチューブはReynolds531タンデム用。

ウ〜〜〜〜ン、美しいですよね。リヤセンターは414mm。

バックフォークを後ろから。ロックナット寸法はMAX-CARタンデムハブに合わせた140mm。チェンジはCYCLO Randonneur 5speedです。

MAX-CARハブを取り付けてロックナット寸法の確認をします。

ハブの取り付けはクイックではなしにピストナットを使用してフレームにしっかり取り付けます。


写真は☆野名人ですが、ゾーリ(雪駄)を履いて仕事していますよね。最初TOEI社に行った時はちょっとビックリしました。

シートラグ付近。

ご覧の様にあらかじめラグ加工をしたチューブを溶接しているのが分かると思います。

ラグはRene'HERSEタイプですね。
シートチューブにはまだ割りは入っていません。

ほぼ完成したフレームにホイールを取り付けてガードクリアランスの
確認をします。


リヤシートサイズは500mm。

前フォーク付近。

後ろと同じようにホイール、ガードクリアランスの確認をします。
この写真でもあらかじめラグ加工をしたチューブを溶接しているのが
分かると思います。

ほぼ完成したタンデムフレーム。Fシートサイズは550mm。ホイール、ガードクリアランスの確認も終わって後は小物の溶接やシートチューブ上端仕上げ、最終的な仕上げ確認を経て塗装へ廻されます。

■完成したタンデムは次へをクリックして下さい。