1979  TOEI  650B  RANDONNEUR

真横からのフォト。オーソドックスなランドナーでとても輪行用車には見えません。 フレームカラーはワインレッド。

さて、今回の車はなんと・・・・・TOEI輪行用車です。とはいってもTOEIお得意のデモンターブルではありません。まあ、TOEIで輪行用車というと普通はフレーム分割式を連想してしまいますが・・・・?この車は最小限の工作(後マッドガード分割式)の他は何もしていません。横からのシルエットはごく普通の車になっています。
で大変凝った車になっています。Rene'HERSEのカタログのRANDNNEUSEそのままの車で、部品は主にフランスのまだ味のある良い時代の'60〜70年代の部品で纏められています。いかにもオーソドックスな感じのランドナーで以下オーナーのコメントです。

製作時のエピソード
 

ニューサイの大いなる影響を受け、ルネルスの雰囲気が楽しめるものを作りたく、JOS#431C.#FUの直付け工作を計画しましたが、#431Cは手持ちがありましたが、#FUの手持ちがなく、困っていました。旧知のサイクリング仲間にパーツ収集のお願いをしたところ、KASHIWASEさんのランドナーに付けて貰えるなら、無償でお譲りします。と言って頂けた、貴重なものが入手出来、計画が一気に実現に向けて動き出しました。

■製作時の苦労話

1台目ランドナーの重量が約13Kgと比較的重かったため、この2台目のランドナー作成では、フランス部品でまとめかつ、軽量化を図ると共に、輪行仕様で、輪行仕様らしくなくすっきりした自転車を目指しました。パイプは、レイノルズ531SLセット.ヘッド小物はストロングライトD6.イデアル#90軽合ベースサドル.CLB軽合アウターケーブル.サンツアーマイクロライトフリー.ユーレージュビリーセット.チェーンリングはトリプルでなく、ダブル等で軽量化を図り、ヘッドチューブ内カーボンブラシや、リヤマッドガードの目立たないジョイント加工で、輪行仕様が目立たつことなく、11Kgで仕上がりました。

SPECIAL THANKS: KASHIWASE TSUTOMU氏

チェーンホイール。

クランクはStronglight49D、リングはTAのWのオーソドックスな部品構成。通常はトリプル?ですが、軽量化の為、Wになっています。

ペダルはTAのピスト、クリップはクリストフ、ストラップはビンダ・プレステージ。


なお、Fメカはジュビリーの直付けになっています。

リヤメカ付近。

リヤメカはHuret Jubilee。文字通り50周年を記念して発売されたと記憶しています。

フリーはマイクロライト軽合フリー、チェーンはSEDIS。

後ろブレーキ付近。

ブレーキはMAFAC RACER Course。テールランプはJOS ♯FU。今では本物のJOS・♯FUはなかなか見かけないですよね。

後ろマッドガードは分割工作がしてあります。袋ナットを外すと
分割出来るシカケですね。

ハブ。

ハブはCampagnolo Record LFQR。
クイックはSimplex。なお、ナットの黒い樹脂の部分が割れてしまったので型を取って複製してあるそうです。

Fキャリア付近。

ヘッドライトはJOS ♯431C。今では超!!プレミアム部品の代表格ですね。小型でスマートです。

リムはMAVIC650B、タイヤはHutchinson650×35B。

ハンドル付近。

ステムは3ttt Gran-prix。バーは日東ランドナー。
ハテ?そう、規格が伊、日で違っています。で・・・・・
ステムとバーの間にピッタリ合ったスペーサーが入っていました。

ブレーキレバーはUniversal。
ベルは懐かしいアディです。
ステムボルトの共締めのクイックサポーター受けに注意。

サドル。

これまた定番のIDEAL♯90軽合ベース。このサドル・・・・・相当使い込んでいますね。

ピラーはTOEIオリジナル。
このくらいの出が美しくて纏まっていると思います。

ヘッド部分。

ヘッドラグはTOEIオリジナルBカット。
ヘッド小物はStronglightD6。

ヘッドマークは今ではもう入手不可能?丸都自転車時代のヘッドマークのSTAG。
このヘッドマークの車は少ないです。

リフレクター。

リフレクターはSoubitezの角型のもの。
小型でシンプルなスタイルです。

ダイナモ。

ダイナモはSoubitez ♯12N。
ローラーとリムはピッタリ一致していますが・・・・?
ゴムキャップはやはり必要でしょう。(笑)

分解時の様子。

サドルは外さす、タイヤ、サドルで自立するようになっています。
ヘッドを抜き、ペダル、ハンドルを外していて、最小限の大きさになるようにしています。フレームがキズつかない位置関係に注目。

また、輪行袋ですが・・・・この状態で各寸法を測って、自動車のカバーから自作されています。自らミシンで縫ってピッタリ入るようになっています。お見事!!


で決して慌てたりしません。じっくり丁寧に・・・・分解&組み立てされていました。

1979  TOEI  RANDONNEUR  仕様表

フレーム Reynolds531 Special light weight
TOEIオリジナルBカットラグ
サイズ:540mm TOP:535mm
ハブ Campgnolo Record LFQR
ブレーキアーチ MAFAC Racer course
ブレーキレバー Universal
ヘッド小物 Strongight D6 ハンドルバー Nitto Randonneur
Wレバー Huret Jubilee ステム 3ttt Gran-prix
Fメカ Huret Jubilee バーテープ fujitoshi
Rメカ Huret Jubilee ベル adie
クランク Stronglight49D サドル DEAL♯90
チェンリング TA ピラー TOEI
チェン sedis ヘッドライト JOS♯431C
ペダル TA PISTA テールライト JOS♯FU
クリップ Christophe リフレクター Soubitez
ストラップ Binda Prestage ダイナモ Soubitez♯12N
フリー SUNTOUR micro light 5s ポンプ AD-HOC Special course
タイヤ Hutchinson 650×35B ボトル TA
リム MAVIC 650B ボトルケージ TA
スポーク Stainless ♯15 マッドガード HONJO

編集後記

私も今持っている700Cランドナーやキャンピングはこの方法で輪行しています。私は後ろガードはそのままです。(全部外す)
輪行はまあ、たまにしかしないし、車利用の周回コースがほとんどです。輪行はやはりどうしてもキズがつくし、あまりやりたくないのですが・・・・・KASHIWASE氏はなんとキズも全然ないし、実にスマートな方法で輪行されています。出来たらそのやり方なんか取材出来たら良かったのですが・・・・?申し訳ありません。また次の機会にUPしたいと思います。

輪行袋も市販のものではなく、寸法を測ってピッタリ合うように自ら自作されています。今回はちょっと写真ありませんが・・・・・?
どうでしょうね?今までの輪行のやり方ではピカ一の方・・・・だと思います。氏曰く・・・・サイクリングは全部輪行だそうで、どうしても輪行用ランドナーが欲しかったのだそうです。部品選択もいかにもフランスタイプ・ランドナーの古き良き時代のものを採用されています。
さて、いかがでしたでしょうか?TOEIの輪行車=デモンターブルばかりではありませんよ。こういう実にスマートでオースドックスな輪行車もあります。

私も何回かデモンターブル考えたのですが・・・・・?サイズが大きいので強度が心配だったのと、重量増がネックでとうとう作りませんでした。今回のこの車はデモンターブルでない輪行車の素晴らしい製作例かな?と思っています。今後のオーダーの参考にして頂きたい・・・・と思っています。今回いろいろお世話になったKASHIWASE氏にはこの場をお借りしましてお礼申し上げます。

2006.8.10

NO16